派遣介護福祉士の資料 - 施設選びと認知症対策

「両親の介護施設」「介護業界への転職」、介護現場の体験談を元にポイントを紹介します

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【現場経験者が紹介します】両親の施設選び /「特別養護老人ホーム」施設概要 file18

関東・関西圏では、入居待機待ちが300~500人は 常であった「特別養護老人ホーム」。入居条件変更により、待機人数は緩和されつつありますが、人口密集地では依然として、容易に入居できるわけではありません。

 

介護業界14年目の派遣介護福祉士です。

「両親の介護施設を探したいけど・・」、そんな不安の解消に役立てられるように、13年以上の介護現場での体験を綴ってゆきます。


2007年に介護業界へ身を投じ、早や14年目を迎えました。(派遣歴12年)
派遣社員の特性もあり、経験した施設数は「13」になります。


「特別養護老人ホーム」って、何 ?/ 施設概要

  

 


「社会福祉法人」が運営する公的な施設になります。通称「特養」として、テレビでもよく聞く名称だと思います。


基本業務は身体介助が主となります。介助以外のサービスは、かなり少ない思って良いでしょう。スタッフも介助業務で手一杯ですし。

 

 

「有料老人ホーム」の施設概要は、以下を参考にしてください

           ↓↓↓↓

【現場経験者が解説します】両親の施設探し /「有料老人ホーム」を種類別で紹介します file24 - 派遣介護福祉士の資料 - 施設選びと認知症対策

 

 

「グループホーム」の施設概要は、以下を参考にしてください

           ↓↓↓↓

【現場経験者が解説】施設選びのポイント / 「グループホーム」概要とメリット・デメリット file5 - 派遣介護福祉士の資料 - 施設選びと認知症対策


「特別養護老人ホーム」のシステム

2000年以前は「多床型(相部屋)」が主でしたが、近年では「個室型」でなければ行政の認可が下りません。


基本的には、10人一組の「ユニット型」が多いです。

 


スタッフ配置は、

日勤帯が各ユニットにスタッフ1~2人常駐、
夜間帯が2ユニット(20人)にスタッフ1人常駐


元同僚たちの体験を聞いても、このスタイルが多いです。

 

深夜帯のスタッフ仮眠時間帯は、4ユニット(40人)をスタッフ1人常駐。利用者40名に対してスタッフ1人のパターンが多いと思います。
仮眠の交代制を取らずに、2ユニット(20人)にスタッフ一人体制を、夜間通して維持する施設もあるようです。


施設により多少の違いはありますが、ユニット型のため無人体制になることはほぼありません。無人になったとしても、隣のユニットにはいるはずです。

このあたりは「住宅型有料老人ホーム」と異なる点です。

 

「介護付き有料老人ホーム」でも、フロア制を採用していない施設は「住宅型有料老人ホーム」と同様に、フロア自体が無人になることが多々あります。

 

居室の近くに、スタッフが必ず配置されるのは、「ユニット型」の利点です。


「特別養護老人ホーム」の費用

皆さんご存じの通り、「特別養護老人ホーム」は大人気です。

 

理由は、相場が約10~15万円で安価だからです。

年金額や家族の収入により、金額差がでるようです。


入居金などの初期費用が、かからないのも嬉しいところでしょう。又、おむつ・パット代も利用料金込みになります。この辺りは「老人保健施設」も同様です。

 

「グループホーム」「有料老人ホーム」では、別途、おむつ・パット代が請求されます。

 

「特別養護老人ホーム」入居条件

入居条件は65歳以上で、要介護3以上の方に限定されています。

 

私が「特別養護老人ホーム」で勤務していた頃は、要介護3以上の規定がなかったので、自立に近い方もおられましたが、今の介護現場はほぼ身体介助に追われる日々でしょう。
介護度が高い方に偏ると、スタッフの離職率にも繋がるので、運営者としては辛いところです。

 

公的な施設ですので、税金での補助もあり、入居条件の制限は他にもあります。
収入額・資産状況・家族構成・逼迫度合いなども勘案して、入居の選定をしています。

 

「特別養護老人ホーム」の入居に当たって

大人気であるが故、大都市圏なら300~500人待ちになるのが難点でしたが、近年の入居条件変更(要介護度3以上)で、待機人数に関しては緩和されつつあるそうです。


待機人数は減少していますが、介護職員の確保ができず、フロア閉鎖状態が多い現状は変わりません。

 

「特別養護老人ホーム」は早く申し込んだ順に、入居できるわけではありません

 

項目ごとの点数で決まり、緊急性の高い方が優先となります。「独居」や「老老介護」など、逼迫されている方が数多く待機されています。

 

どちらにしても、担当ケアマネジャーの指示に従い、申し込みの検討はしておいた方が良いでしょう。

 

 

「特別養護老人ホーム」は終の棲家ではない

余程の事由がない限り、退居を求められることはありません。但し、集団生活に支障がないことも条件になります。
他者への「暴力行為」「セクハラ行為」が度重なる場合は、退居もありうると思っておいてよいでしょう。特に「暴力行為」での退居は覚悟要です。


末期がんの方の対応もできないので、退居対象になるでしょう。介護士は麻薬(鎮痛剤)を扱えません。
その場合は「病院(ホスピスなど)」「医療院」又は、24時間看護師常駐の「有料老人ホーム」を選択せざるを得ません

 

私は「有料老人ホーム」で数名の末期がんの方と、携わった経験があります。
「有料老人ホーム」の方が、介護サービスの幅が広く、柔軟性も期待できます

 

www.careismylife.com

 

「特別養護老人ホーム」まとめ

・福祉法人が運営
・要介護3以上
・65歳以上
・初期費用がかからない
・月額が安価
・おむつ代込み
・事前の手続き・申し込みが必要
・待機期間が長い
・退居を求めらる可能性はかなり低い

 

 提言

「特別養護老人ホーム」への入居の声かけがあったら、迷わず入居すべきです。

 

「特別養護老人ホーム」に関しては、待機人数が多く、施設選びをする余裕はありません。チャンスがまた何時巡ってくるのか、分からない状況です。

一旦、入居してみて嫌なら退居すれば良いだけです。

 

自由で快適な生活を目指す方は、「有料老人ホーム」を選択すべきです。

「特別養護老人ホーム」では、介助業務中心でスピード重視の傾向が強くなります。個々の希望に合わせた生活環境作りは期待できません。