派遣介護福祉士の資料 - 施設選びと認知症対策

「両親の介護施設」「介護業界への転職」、介護現場の体験談を元にポイントを紹介します

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【転職の誤解 / 有料老人ホームは楽?】特養経験者が長続きしない3つの理由 file.58

「有料老人ホームの仕事は楽そう」

 

そんなこと思っていませんか?

 

私は7つの「有料老人ホーム」で勤務した経験があります。

 

「特別養護老人ホーム」の経験者は、「有料老人ホーム」で勤務しても長続きしない傾向があります。

 

私の経験上、多くの方が約1年程度で退職してしまいます。


「有料老人ホームで働いてみたい」
「有料老人ホームって、どんな感じ?」


退職する理由を知っておけば、メリットがありますよね。

  • 事前の覚悟
  • 転職する際の判断材料

 

 

◆この記事で分かること◆
  • 「特養経験者」が「有料老人ホーム」を退職する理由
  • 「特養経験者」が嫌がる「有料老人ホーム」の仕事内容

 


介護業界14年目の派遣介護福祉士です。

「介護業界で転職してみたいが・・」、そんな不安の解消に役立てられるように、13年以上の介護現場での体験を綴っています。


2007年に介護業界へ身を投じ、早や14年目を迎えました。(派遣歴12年)
派遣社員の特性もあり、経験した施設数は「13」になります。

 

・健康型有料老人ホーム 1施設
・介護付き有料老人ホーム 3施設
・住宅型有料老人ホーム 2施設
・24時間看護師常駐・有料老人ホーム 1施設
・グループホーム 2施設(4ユニット)
・特別養護老人ホーム 1施設
・老人保健施設 1施設
・デイサービス 1施設
・障がい者(自閉症)グループホーム 1施設(3ホーム)
・居宅介護支援事業所 2事業所


以上、10業態13施設を経験しました。

 

「有料老人ホーム」で働く覚悟 / 「特別養護老人ホーム」経験者が短期退職してしまう理由を解説


「特別養護老人ホーム」の経験者が、「有料老人ホーム」で長続きしない理由は

有料老人ホームは「仕事が楽」

と誤解しているからです。

 

 

「有料老人ホームは仕事が楽だろう」

は「根拠のない想像」にすぎません。

 

 

退職していった同僚たちから聞いてきた、退職理由と誤解をまとめるので、気になる方は読み続けてみてください。

 

「有料老人ホーム」の誤解が、解けるかもしれません。

 

 


「特別養護老人ホーム」の経験者が、「有料老人ホームの仕事は楽」と考えるのは、

 

  • 自立者が多い
  • 身体介助が少ない

 

楽観的な見通しを立てるからです。

 

介助不要な自立者は、「特別養護老人ホーム」よりも多いのは事実。

しかし要介護3以上の方が、相当数いることも確かです。

 

業務内容・勤務体制の違い

「有料老人ホーム」と「特別養護老人ホーム」には、業務内容や勤務体制に違いがあります。

  

  • ユニット制を採用していない
  • 食堂移動がある
  • 担当する人数が多い
  • ナースコールが多い
  • クレームが多い
  • 生活支援業務がある(施設により異なる)
  • 業務の幅が広い

 

身体介助以外で、体力を消耗することが多いです。

 

特別養護老人ホームと違う点 / 体力消耗

「特別養護老人ホーム」と異なる、

体力消耗の根源を、各項目ごとに紹介しましょう

 

ユニット制を採用していない

「ユニット制」だと居室間の最長距離は、20メートルレベル。

 

隣のユニットをカバーしても、30メートル程度でしょう。

 


「有料老人ホーム」は

  • 「フロア制方式」
  • 「フロア制不採用方式」

の2タイプに分かれます。

 

「フロア制」:

各階ごとの「1フロア全体」が、「1ユニット」となる

 


・フロア制方式

居室間の最長距離は、50メートル以内に収まる施設が多く、移動距離が短く済み「ラッキー」です。


でも「特別養護老人ホーム」より、カバーする範囲が大きい。

 


・フロア制不採用方式

居室間の最長距離は、50メートル以上を覚悟です。

 

施設によっては、100メートル近い施設もあります。

 

「フロア制不採用方式」だと、建物全体をカバーする必要があり、階段を使った「縦移動」があります。

 

 

例:

  1. 2階で排泄介助
  2. 5階からナースコールが鳴る
  3. 階段を駆け上がる
  4. 5階で対応
  5. また2階へ戻って介助継続

 

多くの施設は、介護スタッフのエレベーター使用は禁止です。

 

 

階段移動は体力を消耗します!

 

 

食堂移動がある

各階のリビングで、食事提供する「有料老人ホーム」は減少傾向にあります。

 

「有料老人ホーム」は

  • 「各階に食堂(リビング)がある」
  • 「全員が大食堂で食事」

の2タイプに分かれます。

 

・各階に食堂(リビング)あり

居室から食堂まで、20メートルレベル。

移動距離が短く済み「ラッキー」です。


・大食堂で食事

居室から食堂までエレベーターを使って、全員の食堂誘導が必要。

 

居室総数「60」の施設で、片道の食堂誘導に約1時間かかります。

往復で2時間以上、しかも朝・昼・夕の1日に3往復です。

 

送りはエレベーターですが、迎えは階段移動

食堂誘導では、階段移動の繰り返しが続きます。

 

階段で「縦移動」の繰り返しです!

 


担当する人数が多い

フロア制なら、20~30人レベルで済みます。

 

もしフロア制を採用していなければ、入居者全員の名前・顔を、早急に覚える必要に迫られます。

 

入居者が100名なら、100名全員です!


全員の食席も覚えないと、食事の配膳・下膳ができません。

特に下膳は、周りのヘルプが得られないので厳しいです。

 

 

ナースコールが多い / クレームが多い

 

・「特別養護老人ホーム」の月額費用は、5~15万円程度

・「有料老人ホーム」は、多額の入居一時金+月額費用20~50万円


「有料老人ホーム」では、入居者の方々がスタッフに求めているものは、「特別養護老人ホーム」よりも、かなり高いです。

 


介護士は「介護までしてくれるお手伝いさん」と、誤解して入居される方がほとんどです。

 


「いくら払ってると思ってるの!」


「ここは何にもしてくれない!」

 

 

毎日、愚痴とクレームを聞かされるのは、「有料老人ホームあるある」です。

 

ほぼ毎日です。

 


介助と関係ないナースコールがたくさん鳴ります


「背中、掻いて」

「カーテン閉めて」

「テレビ点けて」

「車の音がうるさい」


その都度、訪室することになります。

 

階段を使って長距離移動です

 

「有料老人ホーム」での自立者の対応に関しては、皆さんもSNSやネット検索で、よく見かける情報ではないですか?

 

生活支援業務がある

最近の「特別養護老人ホーム」だと「洗濯パートさん」を雇っていることが多いですよね。

 

・「住宅型有料老人ホーム」は「洗濯パートさん」がいません。
・「介護付き有料老人ホーム」は、施設によります。

 


「介護付き有料老人ホーム」で「洗濯パートさん」を雇っている施設なら、リネン交換までしてくれます。

 

「超ラッキー」です。


「洗濯パートさん」を雇っていない施設に当たると、洗濯業務にたびたび時間を取られて、業務全体がバタつくこと必須です。

 

業務が多様化している

「有料老人ホーム」では、身体介助に集中できる環境はありません。

業務内容が多様です。

 

1例を挙げると、「おやつ」は全て居配です。

 

全居室に希望の飲み物を、聞き取りして回ります。

 

  • コーヒー(ホット・アイス)(砂糖・ミルク要)
  • 紅茶(ホット・アイス)(砂糖・ミルク要)
  • お茶(ホット・アイス)

 

各自の希望飲み物を用意してから、再度「おやつ」と「飲み物」を配達して回ります。

 

「特別養護老人ホーム」のように、リビングでの「おやつ」一斉提供は、「有料老人ホーム」ではありません。

 

  • 介助が必要な方
  • 重度の認知症の方

 以上の方々のみです。

 

他の方々は、全て「居配(配達)」になります。

 

  1. 飲み物の聞き取り
  2. 飲み物準備
  3. おやつ・飲み物の配達

多くの「有料老人ホーム」では、この手順で行動します。 

 

おやつの居配に関わる時間は、飲み物準備も含めて、約30分程度かかります。

100人超の「有料老人ホーム」の時は、ナースコール対応をしながら、1時間~2時間かかっていました。

 

「特別養護老人ホーム」で、おやつの準備に、1時間なんてことはありませんよね。

 

まとめ / 「特別養護老人ホーム」経験者が長続きしない3つの理由

 

退職する「特養経験者」から、よく聞く理由3つ

 

  • 移動による体力消耗が激しい
  • 移動介助に時間が取られ、業務効率が悪い
  • 毎日、愚痴・クレームを聞かされる

 


「有料老人ホーム」転職まで、予想していなかったこと

 

  • 移動距離が長い
  • 階段移動の繰り返しがある
  • 全員の名前と顔を覚える必要がある
  • ナースコールとクレームが多い

 


「有料老人ホーム」でも

  • フロア制方式を採用している
  • 大食堂がない

以上を満たしていれば、「長距離移動」と「階段移動」から解放されます。

 

介護転職のアドバイス

「楽だから」という基準を捨て、「経験」として介護転職を目指してみましょう

 

「特養経験者」が、いきなり「有料老人ホーム」で勤務するのは、リスクが大きいです。

 

「派遣」で勤務してみて、適正を見極める方が、リスクがなくお勧めです。

派遣なら「これはムリ!!」だと思えば、3か月で辞められます。

 

「退職願い」も必要ありません。

 

  • 一般派遣
  • 紹介派遣

 

派遣には2つの方法があります。

 

情報もなく、一人で探すのはリスクが大きいです


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