あなたは「グループホーム」を検討していませんか?
「グループホーム」を選ぶなら「覚悟しておいてほしいこと」があります。
介護度が高い人には「グループホーム」をおすすめしません
「グループホーム」で覚悟しておいて欲しいこと
体調不良があった時、「救急搬送先(病院)」がみつかりにくいです
私は15年介護士をしています。
「グループホーム」を2つの施設で経験しました。
119番で救急車が来ても、受け入れ先が見つからないことが何度かありました
「グループホームあるある」なんです
- グループホームで「救急搬送」が厳しい理由
- 認知症と病院の関係性
- 私の経験談
「両親の老人ホームを探したいけど・・・」
そんな不安を解消ができるように、15年の介護現場での体験を詰め込みました。
2007年に介護業界へ身を投じ、早くも15年が経過。(派遣歴13年)
派遣社員の特性もあり、働いた施設数は「13」になります。
13施設で働いた経験談を読めるのは、この記事しかありません。
-150x150.png)
派遣の介護士として、いろんな施設で現場経験してきました
・ 私のプロフィール
救急搬送が厳しい理由 / 医療従事者の「訴訟と賠償責任」リスク
グループホームでは、救急搬送が厳しいことがよくあります
-150x150.png)
-150x150.png)
-150x150.png)
グループホームあるあるです
▼ 有料老人ホームを検討している人は、下の記事がおすすめです


「老人ホーム」で過度な体調不良が見られた場合、看護師が救急搬送(119番)の依頼を行います。
「グループホーム」は看護士がいません
「グループホーム」では、介護スタッフが救急搬送の依頼をします。
-150x150.png)
-150x150.png)
-150x150.png)
私たち介護スタッフが119番します
コロナ感染拡大の「第〇派」、
- 病院が見つからずに立ち往生
- 病院をたらい回し
- 病院も前で救急車が行列
こんな報道をよく目にしませんでしたか?
「グループホーム」では、コロナ前からよくあることです
グループホームの救急搬送の手順
「グループホーム」には看護師がいません。
介護スタッフが判断・行動します。
救急搬送の手順
- 119番に電話
- 救急車到着
- 救急隊員が病院へ電話(受け入れ可能か確認)
- 病院へ搬送
-150x150.png)
-150x150.png)
-150x150.png)
「グループホーム」では救急車が到着してからが問題なんです
グループホームあるある / 救急車が発進できない
グループホームでは「受け入れ先」が見つからないことがあります
「グループホーム」は認知症専門の施設です。
病院からすると認知症患者は、「受け入れがたい存在」なんです。
救急隊員が搬送依頼しても、「グループホーム」というだけで断られることがあります
救急車が「グループホーム」の前から動けないのは、よくあることなんです。
「認知症はお断り致します!」とは言いません。
「先程、他の方が救急搬送されてきたので、受け入れ態勢がありません」と断られます。
病院で「認知症」は、受け入れがたい存在です
私の経験談:
初めて勤務した「グループホーム」で、救急隊からアドバイスされました
119番へ電話する前に「搬送先(病院)」を事前に確保しておいてください
救急搬送がスムーズにできるとのことでした
先輩スタッフからも「他の施設でもよくあることよ」と教えてもらいました
-150x150.png)
-150x150.png)
-150x150.png)
初めてだったので衝撃でした
救急車が病院に連れて行ってくれるのは、当たり前だと思っていました
「グループホーム」には提携クリニックがあります。
私の経験談:
提携クリニックを主治医にしている人は、主治医から病院に搬送依頼をしてもらっていました。
でも主治医を提携クリニック以外にしている人は、現場の介護スタッフにはどうしようもありません。
病院が認知症を断る理由 / 医療事故への懸念
病院が「認知症」を断るのは「医療事故リスク」が高いからです
認知症の徘徊は、病院にとって重大な問題です。
徘徊中の転倒で怪我をするのも理由ですが、「医療事故」のリスクがあるからです。
病院で起こる「認知症の行動」
- 他の部屋に入ってしまう
- 他人の私物を持ち去る
- 他人の私物を壊す
- 患者に暴力を振るう
- 大声で叫ぶ
- 大声で歌を唄う
患者からのクレームが急増して、看護師は「クレーム対応」に追われます
看護師は医療行為への集中力が削がれます。
「医療ミス」が起こる可能性は急上昇します
看護師の仕事は基本業務だけでも、「医療事故に繋がる仕事」ばかりです。
- 服薬
- 投薬
- 点滴
- 採血
- 酸素調整
- 人口呼吸器
-150x150.png)
-150x150.png)
-150x150.png)
健康リスクがある仕事ばかりです
ミスをすると取り返しがつきません
最近では「介護専門スタッフ」を雇う病院も多いです。
-150x150.png)
-150x150.png)
-150x150.png)
看護師の「医療事故」を減らすためです
ただ、介護スタッフを雇っても対処しきれません。
実際には介護専門スタッフも、なかなか集まりません。
看護師賠償保険 / 医療事故のリスク
病院の看護師は、「任意の賠償保険」に加入している人が多いんです
「看護師賠償保険」は、一般的に知られていません
メディアが取り上げる「看護師の仕事」
- 過酷な職場環境
- 仕事のツラサ
- 給与の低さ
- 休日が少ない
- 残業が多い
報道されるのは、こんなことばかりです
医療現場のリスク
- 訴訟されるリスク
- 賠償責任のリスク
- 自分の健康を失うリスク
コロナ感染拡大の今、「医療従事者の労働環境」をよく考えてみて下さい。
認知症の人が入院できる条件
「グループホーム」の人でも、救急搬送さえできれば入院はできます
救急搬送先が見つけにくいだけです
あなたの母親が「徘徊をしない」のなら、認知症でも入院はスムーズです
徘徊がある人は、「身体拘束の同意」を求められます。
日中は「家族の付き添い」も条件になる
-150x150.png)
-150x150.png)
-150x150.png)
「医療事故」を防ぐためです
病院での身体拘束に同意する
よくある病院の「身体拘束」
・車いすでのY字帯使用
(表向きは「車いすからのずり落ち防止」、実際は徘徊防止)
・360度のベット柵使用
(表向きは「転落防止」、実際は徘徊までの時間稼ぎ)
・床センサー設置
(ベットから床に足を降ろすとベルが鳴る)
・強い睡眠導入剤使用
(夜間の徘徊防止)
-150x150.png)
-150x150.png)
-150x150.png)
身体拘束の同意が、条件になるのは覚悟です
日中は家族が付き添いをする
日中の「家族の付き添い」が、条件になる場合も多いです。
- 拘束を避けたい
- 医療業務に集中したい
せめて日中だけでも「身体拘束」をしたくないからです。
-150x150.png)
-150x150.png)
-150x150.png)
「できれば拘束はしたくない」が本音なんです
▼ 日中の付き添いは「分担すること」をおすすめします
グループホームあるある / 病院のブラックリストに入る
どの「グループホーム」でも、「受け入れてもらえない病院」があります
「うちは〇〇病院、出禁なのよ」
病院のブラックリストに入ってしまうんです。
-150x150.png)
-150x150.png)
-150x150.png)
ブラックリストにはパターンがあります
ブラックリストに入るパターン
病院の立場で適切に対応しなかった場合「ブラックリスト」に入ります
ブラックリストに入るパターン
- 徘徊の有無を告知しなかった
- 病院の要望をスルーした
- 退院の受け入れを先延ばしにした
私の経験談:
娘さんがお母さんの体調を過度に心配して、退院を渋ったことがありました。
認知症で徘徊がある人です。
その後、同じ病院には救急搬送できませんでした
-150x150.png)
-150x150.png)
-150x150.png)
間違いなく「ブラックリスト」に入ったはず
まとめ / グループホームの救急搬送先が見つかりにくい理由
- グループホームは認知症専門の施設
- 認知症には問題行動が多い
- 認知症の行動で、看護師はクレーム対応に追われる
- クレーム対応に追われて「医療事故」のリスクが高まる
- 救急搬送ができれば、入院は条件しだいで可能
「グループホーム」入居者の救急搬送先が「見つかりにくい理由」を紹介しました。
病院の医師・看護師は「医療事故のリスク」を背負って、働いています。
認知症が嫌いなわけではないんです
-150x150.png)
-150x150.png)
-150x150.png)
安全性を重視しています
あなたが病院に協力したいと思うなら、病院からの要請を受け入れてください
働いた人のアドバイス
「グループホーム」に向いていない人
- 基礎疾患がある
- 病状の再発の可能性が高い
「グループホーム」には、看護師の配置義務がありません
日中だけでも、看護師がいる「有料老人ホーム」の方が安心です。
もし「グループホーム」を選ぶなら、特養や老健を併設した「福祉法人」「医療法人」にしてください
主治医との関係もしっかりと構築しておきましょう
▼ 有料老人ホームの探し方から入居までの手順を紹介しています


コメント