あなたは離れて暮らす「親の生活状況」が気になっていませんか?
「一人暮らしの親」に変化があっても、あなたは気づくことができず「手遅れ」になるかもしれません。
私は15年以上、介護士として現場勤務をしています。
「親の変化に気づけず、認知症が重度化してしまった」
こんな家族の後悔を耳にしてきました。
親との同居は、簡単なことではありません。
あなたにも家庭がありますよね。
親があなたとの「同居」を拒否するかもしれません。
「同居」はなかなか上手くゆきません
離れて暮らしていても、親の「生活変化」に気づける方法はあります。
民間や公的なサービスはフル活用すべきです。
この記事では、離れて暮らす「親の変化」に気づいた時の対処方法を紹介します。
事前に知っておけば、今から少しづつ準備ができますよね
突然の事態で慌てることがありません
余裕をもって行動すれば、失敗の確率が低いです
- 「一人暮らしの親」の気にしておきたいこと
- 一人暮らしで起こること
- 同居する場合のデメリット
- 同居できない時の対処方法
「両親の老人ホームを探したいけど・・・」
そんな不安を解消ができるように、15年の介護現場での体験を詰め込みました。
2007年に介護業界へ身を投じ、早くも15年が経過。(派遣歴13年)
派遣社員の特性もあり、働いた施設数は「13」になります。
13施設で働いた経験談を読めるのは、この記事しかありません。
・ 私のプロフィール
親の一人暮らしはリスクが高い!変化に気づいた時の対処方法
- 離れて暮らす親が心配
- 今どうしているのかな?
- 何もなければいいけど・・
地方出身者によくある悩みです。
里帰りで「親の生活状況」を確認できるのは、年に数回しかありません。
でも近くに住んでいても同じです。
自分の家庭が優先になりますからね
あなたには、いずれ何かしらの行動が必要です
親が亡くなるまで「一人暮らし」はムリがあります。
高齢者の一人暮らしはリスクが高い
高齢者を狙った犯罪は増加傾向です。
特に「一人暮らしの高齢者」をターゲットにした「詐欺」「悪徳セールス」が横行しています。
あなたの親を守れるのは、あなたの行動だけです
いつかは「同居」「老人ホーム」を検討する場面がやってきます。
あなたは同居できないことで悩む
親との「同居」は簡単ではありません。
親との同居は「ストレス」との闘いです
生活習慣が違う
- 起床時間
- 就寝時間
- テレビの音量
- 食事のメニュー
- 話題
- 愚痴
あなたの家族とは「生活習慣」が違います。
家族間でトラブルになるのは、間違いありません。
特に同じことを何度も聞かされる「あなた」はストレスの毎日です。
「いつも同じことばっかり言って!」なんてことになります
余計な行動もストレスとなる
- 勝手に洗濯してしまう
- 勝手に部屋を片付けてしまう
- 勝手に物を捨ててしまう
あなたは親の行動を許せなくなります。
家族のクレームを聞くのも「あなた」です
育児と介護の両立は厳しい
あなたは育児だけで手が一杯ですよね?
親との同居はストレスの連続です
育児との両立を上手くできる人は、かなり少ないです。
あなたは精神的につぶれてしまいます
高齢者の健康面は常に心配がある
「同居」できないからといって、放置するわけにはゆきません
- 食事の咽せ
- 薬の管理
- 脱水症状
一緒に住んでいても、こんなに注意することがあります。
食事の咽せが増えると、「誤嚥性肺炎」につながります。
高齢者が入院するキッカケとして、多いのが「誤嚥性肺炎」なんです。
高齢者は「脱水症状」にも気をつけたいです
認知症の原因に「水分不足」があります。
「トイレへ行くのが面倒だから・・・」
こんな理由で水分不足から「認知症」になってしまう人は多いんです。
同居していても、こんなにチェックすることがあります
別居しているとチェックしきれませんよね
身体能力の低下も気にしておきたい
- 歩行の安定性
- 音が聞きづらい
私の母親にはこんな兆候があり、いつも進行を気にしています
歩行が不安定になると、転倒リスクが高くなります
骨折して「車イス生活」になるかもです
一度「車いす生活」になると、もう自宅での生活は厳しいです
高齢になると、音も聞きづらくなります
私の母親は、最近玄関のチャイムが聞こえていません
宅配便の配達に気づけていないんです。
私は母親と「同居」しているから、再配達の電話ができています。
母親はチャイムが聞こえない自分に気落ちしています
健康以上に気にしたいのが「行動の変化」
認知症の兆候に気づくのが遅れると、重度化して「自宅での生活」が困難になります。
認知症の気づきとして、以下の事項があります
- お金の管理
- 偏食
- 火の不始末
- ゴミ出し
- 温度管理
どれも「同居」していないと、気づけないことばかりです。
お金の管理ができなくなる
体は元気なのに、老人ホームへ入居してくる
こんな人に多いパターンは「お金の管理」が厳しくなった人です。
- 通帳の置き場所が分からない
- お金の計算があいまい
- 盗難を疑う(物盗られ妄想)
他にも詐欺にかかりやすい、勧誘に乗ってしまうリスクもあります。
偏食が多くなり栄養が偏る
高齢になると、買い物・調理がツラくなります。
どうしても同じメニューに偏る傾向があります。
栄養の偏りも、健康面への影響が大きいです。
火の不始末が増える
家族間だけの問題では済みません!
- コンロの火を点けっぱなし
- 仏壇のロウソクを消さずに就寝
火の管理そのものを忘れてしまいます。
事故が起きると「あなたの人生」は台無しです
ゴミ出しができなくなる
高齢者が現役世代の頃は、「分別回収」なんてありませんでした。
- 分別の種類分けが厳しい
- ゴミ出しの曜日が理解できていない
- ゴミ出しの方法が分からない
ご近所とのトラブルになる可能性があります。
トラブルが増えると、あなたの親を誰もサポートしてくれません
温度管理ができない
高齢者は「寒がり」が多いんです。
「老人ホーム」では、夏なのに暖房をかける人もいます
老人ホームは介護スタッフの巡回があります。
自宅では誰も温度管理をしてくれません
心配することがあなたの大きなストレスとなる
離れて暮らしていると、気にしておきたい「チェックポイント」が多いです。
心配が増えると同居をしていないのに、あなたは大きなストレスを感じるはずです。
心配を減らすには、安否確認を繰り返す必要があります
安否確認で親の行動変化を知れる
親の安否確認は、電話でもできることです。
あなたが行動するだけですよ!
電話での安否確認の方法
決まった時間に定期連絡するようにしましょう
電話にでないことが増えることで、「生活リズムの変化」を知れます。
「いつもならいるはずなのに・・・」
こんなことで、変化に気づくチャンスが生まれます。
連絡時間の固定が大事です
電話での連絡回数
一日に「複数回」の定期電話が一番有効です
朝・昼・夕の3回は安否確認しておきたいです
生活習慣の変化が分かるからです
生活の変化に気づいた時の対処方法
あなたが親の「生活の変化」に気づいたら、早めに行動してください。
あなたができる行動は4つあります
- ご近所・お隣さんに連絡してみる
- 公的サービスを利用する
- 民間サービスを利用する
- 里帰りをする
お隣さんに連絡して近況を聞いてみる
近況の確認と対応をお願いしてみましょう。
「遠くの親戚より近くの他人」という言葉もあります。
距離の近い人が、あなたの親にとって一番馴染のある人です。
親の変化に一番気づける人です
デメリットとして、他人への依頼は「年に1回程度」しかできません。
今後のお付き合いを考えると、何度も頼むわけにはゆきません。
お隣さんの負担にもなりますしね
公的サービスを利用する
公的なサービスの活用も考えておきたいです
あなたが活用できる「公的サービス」
- ホームヘルパー
- 民生委員
- 成年後見人制度
ホームヘルパーは現実的な選択肢になります.
但し、介護度によって使える回数に限度があります。
民生委員も「訪問できる回数」に限度があります。
定期的な訪問を期待できる「ホームヘルパー」は、活用しておきたいです
そのためにも「介護保険」の申請は済ませておきましょう
認可までに時間がかかるので、時間があるうちに申請しておくと便利です
介護保険:
高齢者専用の「公的な福祉サービス」
「ホームヘルパーの利用」や「介護費用の負担」などが受けられる制度。
自己負担額が1割となり「経済的」であるが、認定された介護度により利用限度がある。
- 市役所の福祉課
- 地域包括支援センター
いずれかに連絡して「事前申請」を済ませる必要がある
先ずは「市役所の福祉課」に電話してください!
民間サービスを活用する
民間サービスにも「見守りサービス」があります。
ただ「見守りサービス」は月に1回など、対応してもらえる回数がかなり限定的です。
「ホームヘルパー」を利用するのと、差がありません
「民間サービス」で一番有効なのは「遠隔カメラ」の活用です
カメラの性能は、年々進化しています。
- スマホで画像確認できる
- 会話機能がある
- 配線が不要
- 複雑な設定がいらない
コンセントを差すだけの「遠隔カメラ」は、とても便利です。
あなたにとって、精神的なストレスを感じない方法です
親にとっても他人に「監視されているストレス」が小さいです
あなたが里帰りを繰り返す
定期的に「里帰りを繰り返す」方法もあります。
ただあなたの疲労感は大きいです
交通費の負担も大きく、「公的・民間サービス」を活用した方が経済的
そして月1回程度の「里帰り」では、親の普段の姿が見えずらいです。
「里帰り」した子供の前では、頑張ってしまいますからね
老人ホーム入居も効果的な選択肢
「公的サービス」「民間サービス」の中でも、一番効果的なのは「老人ホームの入居」です。
「有料老人ホーム」「グループホーム」は、入居のハードルは低めです
老人ホーム入居は親の安全性を確保できる
老人ホームは、24時間体制で介護士が常駐しています。
(高齢者向け住宅は除外)
必ず誰かが24時間、あなたの親の生活管理をしてくれます
- 体調不良
- 転倒
- 怪我
不足の事態があった時にも、緊急対応してもらえます。
緊急対応は時間勝負です
離れて暮らしている「あなた」にはできないことです
▼ 「グループホーム」では、救急対応が厳しいこともあります
年齢を重ねるにつれ人間関係を築くのは厳しい
人は年をとるにつれて、新しい環境に適応できにくくなります。
特に「人間関係」の構築は厳しい
少しでも若く、対応力があるうちに行動しておきたいです。
認知症が重度化してからでは遅い。
早めに行動してください
親が老人ホーム入居を拒否した時の対処法
あなたの親は、老人ホームへの入居を拒否するかもしれません。
そんな時は老人ホームと自宅の「2重生活」を考えておくべきです。
老人ホームがあなたの自宅に近い場合
あなたが仕事を休める「土日」だけ、自宅で引き取り「あなた」と過ごす方法があります
週2日程度の同居なら、家族の理解を得やすいでしょう
私の経験談:
「有料老人ホーム」では、土日だけ帰宅する人がいます。
「グループホーム」でも見てきました。
土日や家族の命日など、「帰宅する日にち」を決めて帰宅しています。
老人ホームと実家が近い場合
あなたが実家に帰る日(月1回など)を決めて、自宅で一緒に過ごす方法もあります
「老人ホーム」へ迎えに行って、実家へ連れて帰る
親の介護を目的に、月1回程度帰省することになります。
私の経験談:
月に1回自宅帰省して「老人ホーム」へ、親を迎えに来る「娘さん」がおられました。
- 自宅を離れて気分が変わる
- 旦那さんと顔を合わすストレスから解放される
- 別居してるみたいで新鮮
こんな意見を聞いています
一時別居のメリットがあると話していました
まとめ / 親と同居できない時の対処法
- ホームヘルパーの利用で親の生活を知れる
- ホームヘルパーの利用には「介護保険」の申請が必要
- 民間サービスを利用で親の生活を知れる
- 遠隔カメラを利用すれば、スマホで親の生活を確認できる
- 里帰りでは回数が少なく、普段の姿が見えずらい
- 老人ホームへの入居は効果的な選択肢
ホームヘルパーの利用には「介護保険」が必要です。
介護保険は申請から認可までに、時間がかかります。
いつでも使えるように、早めに行動しましょう
民間の見守りサービスは回数が少なく、「ホームヘルパー利用」で十分です。
普段の親の生活をチェックできる「遠隔カメラ」は、利用する価値が高いです
スマホやパソコンがあれば、いつでも確認ができます。
画像の解像度も、十分満足がゆくレベルで利用価値あり
おすすめの方法です
▼ コンセントに差すだけで使える「みまもりCUBE」がお勧めです!
機械が苦手な「あなた」でも、簡単に使えます
既に「simカード」が内蔵されているので、別途wifi通信の契約は不要
「老人ホーム入居」なら、離れて暮らしていても安心です。
24時間体制で「介護士」が対応してくれます
▼ 老人ホームは適当に選んではいけません
老人ホームの選び方を、介護士の立場で紹介しています
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