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【どうする?親が倒れた / 仕事は休めない】入院3日後にすべき行動 file.53

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親が救急搬送。

入院直後は動転して、冷静に物事を考えられません。

落ち着いたら、直ぐに「退院の準備」をしてください

病院は救急患者のために、ベットを空けておかなければなりません。

容態が落ち着いたら、必ず退院の要請があります

  • 仕事で介護の時間がない!
  • 育児と両立ができない!
  • 初めての介護に不安!

そんな理由で、病院には置いてくれません!

入院ベットは「緊急性がある人」のための物です

親が入院したら、直ぐに考えておくべきことをまとめています

シンプルで、見やすく構成してます

詳しく知りたい方は、関連記事を読んで補足してください

介護業界15年目の派遣介護福祉士です。

「両親の介護施設を探したいけど・・」、そんな不安の解消に役立てられるよう、14年以上の介護現場での体験を綴っています。

2007年に介護業界へ身を投じ、早や15年目を迎えました。(派遣歴13年)
派遣社員の特性もあり、経験した施設数は「13」になります。

・健康型有料老人ホーム 1施設
・介護付き有料老人ホーム 3施設
・住宅型有料老人ホーム 2施設
・24時間看護師常駐・有料老人ホーム 1施設
・グループホーム 2施設(4ユニット)
・特別養護老人ホーム 1施設
・老人保健施設 1施設
・デイサービス 1施設
・障がい者(自閉症)グループホーム 1施設(3ホーム)
・居宅介護支援事業所 2事業所

以上、10業態13施設を経験しました。

この記事でわかること
  • 親が入院した時に考えておくこと
  • 準備するべきこと
  • 決めておくべきこと
  • 入院直後の行動手順
目次

退院準備の手順整理 / 「在宅介護」「有料老人ホーム」の2択

私は介護士を、14年経験しています。

「病院→老人ホーム」のパターンを、たくさん見てきました。

退院の要請があってからでは、

「老人ホーム選び」や「在宅介護」の準備時間が少なすぎます

仕事を休んで、時間をつくるのは厳しい!!

あなたの会社は、「親の介護」を理由に休めませんよね?

だから直ぐに退院準備をするべきです

それでは退院の準備を、順番に紹介してゆきます。

貴重品を確認する

先ず、貴重品を探しておいてください

必要になる物は、思いつくだけでもこれだけあります

  • 健康保険証
  • 介護保険証
  • マイナンバーカード
  • キャッシュカード
  • 暗唱番号
  • 通帳
  • 印鑑

いつでも手続きができるように、準備しておきます。

今後必ず必要になる物ばかりです

貴重品の整理ができたら次は、

入院中・退院後の役割を決めてください


分担と役割を決める

家族内や兄弟間の、分担を決めておくべきです。

大きく分けると、以下になります

  1. お金
  2. 時間
  3. キーパーソン(リーダー)

家族内や兄弟で「揉め事」にならないよう、最初に決めておくと良いです

お金の分担を決める
  • 入院費用
  • 備品(おむつなど)
  • 交通費

特に兄弟間で「お金の分担割合」誰が金銭管理するのか、決めておくと良いです

時間の分担を決めておく
  • 付き添い
  • 洗濯物回収
  • 差し入れ
  • 面談

病院へ行く用事は結構多いです

「何で、私ばっかり!」とならないように、公平に決めておくと良いです。

「俺は仕事で忙しい!は、皆同じですからね

キーパーソンを決めておく
  • 緊急連絡を受ける人
  • 病院からの要請に返事する人

病院からの緊急連絡に「対応・返答をする」

こんな機会が必ず訪れます。

以上、3つの分担を決めておきましょう

「専業主婦だから」という理由で、一人に押し付けるのは、絶対に止めましょう!!

「主婦は家にいるから自由度が高い」は、あなたの偏見です!

時間経過すると、大きなトラブルになります

必ず分担して公平感を保ってください

費用を安くしたい人は、「公的制度」を調べる必要があります

公的制度を調べておく / 介護保険・医療費制度

退院後に必要となるのは「介護保険」です。

直ぐに調べて、知識を持っておくべき。

「介護保険」は、申請制度です

自分から行動しないと、親切に行政からは教えてくれません

地元自治体の役所で申請します。

認可までには時間がかかるので、早めに行動しておくべきで

  1. 介護保険
  2. 医療費補助制度(高額医療費制度など)

以上の知識を持っておきましょう。

大きな病院に入院しているのなら「医療相談室」を、利用してください。

重要:

俳優・高島忠夫夫妻は、「介護保険の存在」を知りませんでした。

介護費を自己負担し続けて、家を失ったのは有名な話です。

介護保険を使えば、費用は1割負担で済みます

(自己負担100% → 介護保険10%)

介護保険を既に使っている人は、担当ケアマネージャーに相談しましょう。

親の任意保険をチェック

任意の医療保険に加入しているか、確認しておきましょう。

あなたの知らない間に、加入しているかもです。

保険証書を探しておいてください

保険条件に該当するのか、保険会社に確認しましょう。

電話で必要書類も、確認しておきます。

在宅介護・老人ホームを検討する

退院の要請を受けた時、3通りの選択肢になります。

  1. 転院
  2. 在宅介護(自宅復帰)
  3. 老人ホーム

ほとんどの人は、「在宅介護」と「老人ホーム」の2択を迫られます。

「転院」はどこもベットが埋まっており、期待が薄い

「在宅介護」を選択した場合

あなたが自宅で、介護することになります。

ケアマネージャーの利用計画書に沿って、「介護保険」を利用します。

  • デーサービス
  • ショートステイ(短期入所・2泊3日など)
  • 訪問ヘルパー利用
  • 訪問入浴
  • 福祉用具貸与
  • 自宅修繕

在宅介護を選択すると、あなたの「24時間付き添い」が基本になります

「デーサービス」「ショートステイ」は、「24時間の付き添いを避ける」手段として有効。

あなたの負担軽減が目的です

独身者は仕事との両立ができず、「介護離職」が社会問題となっています。

介護離職:

介護を理由に退職して、親の年金だけで生活すること

統計では日本全国に数万人いる

「介護離職」は、絶対に避けたい!!

介護離職の問題点は、親が亡くなくなると「年金」(収入)が途絶えることです。

数年のブランクで「仕事復帰」するには、かなり厳しい現実が待っています。

ブランクがあっての「再就職」は厳しいです

自宅での介護が厳しい人は、「老人ホーム」を検討します

「老人ホーム」(入所施設)を選択した場合

あなたの選択肢は「3施設」です。

  1. 特別養護老人ホーム
  2. 老人保健施設
  3. 有料老人ホーム

「グループホーム」「サービス付き高齢者住宅」は、身体介護度が高い人は入所できません


特別養護老人ホーム
  • 地方ならチャンスあり
  • 人口密集地なら確率は低い

入居待ち(予約待ち)が100名以上います。

「在宅介護が厳しい!」程度の理由では、優先順位は高くなりません。

・老老介護(80代女性が、90代男性を介護)

・独居(身寄りがない一人暮らし)

・虐待による逮捕(介護者がいなくなる)

あなたよりも優先度の高い人が、たくさん入居待ちしています

入居条件として、「要介護度3」以上に規定されています。

つまり「要介護度2」以下の人は、入居できません


老人保健施設

病院からの在宅復帰を目指す「リハビリ施設」です。

こちらも入居待ち(予約待ち)が多く、入居の確率は低い。

  • 値段が安い
  • 医師が常駐
  • 24時間介護士常駐

医療体制の高い施設なんです

入居できるのは、最大3か月までの条件がありますが、「3か月で退去する人」はほとんどいません。

強制退去はありません

病院から「退院」する時に、声がかかる可能性はあります!

もし声がかかったら、迷わず入居してください!!

次の展開までの、時間稼ぎになります。


有料老人ホーム

実現性が高く、現実的な選択肢となります。

値段は高めになりますが、メリットは多いです。

  • 入居の実現性が高い
  • 選択肢が広い
  • 「自宅に近い生活」が実現しやすい

特別養護老人ホームへの「入居待ちの場」として、時間稼ぎ目的で入居する人も多いです。

医療的なケアが必要な方は、「24時間看護師常駐」の施設もあります。

深夜帯、看護師がいると安心感があり、医療へ早く繋げる利点が期待できます。

「老人ホーム選び」の始め方を、参考にするとスムーズです!

・ 老人ホームを探す手順

まとめ / 親が入院したらすべき行動と手順

  1. 貴重品の確認・準備
  2. 役割分担を決める
  3. 公的制度を調べる
  4. 任意保険の確認
  5. 在宅介護・老人ホーム利用を考える

親が倒れて入院したら、できる限り早く行動してください

「時間がある時にボチボチと・・・」

こんなことを考えていると、あっという間に「退院」の要請があります

入院する前から「家族や兄弟間」で、話し合っておくことが理想的です

でも、なかなか厳しいのが現状ですよね

ご両親が倒れるのは、今日かも知れません

普段から意識しておくことをお勧めします

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この記事を書いた人

現場介護歴15年以上
2009年「介護福祉士」国家資格取得
親の老人ホーム選びの相談が増えアドバイスを発信中

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