よく聞かれる「老人ホームの食事」について
- どんな食事をしているの?
- どんな扱いを受けるの?
- 食事介助の方法は?
あなたは母親が「どんな食事を食べるのか?」気にしていますよね
母親に食事ぐらいは満足して欲しい
皆さん、同じ不安で質問してきます
あなたはインターネット検索で「老人ホームの食事」について調べたはずです。
でもあなたが見る情報は、「食事の中身」(刻み食・トロミ食など)ぐらい。
食事スタイル(方法)までは紹介されていません。
この記事では「有料老人ホームの食事」について、現場で働いている介護士が「リアル」を紹介します
「有料老人ホーム」と「特養・老健」の違いも分かるように、記事構成しておきました。
あなたの母親が「有料老人ホーム」に入る前に、食事について知っておきたい
そんなあなたは読み続けてください
- 有料老人ホームの食事内容
- 食事の時間帯
- 実現できそうな要望
- 食事介助の方法
- 特養・老健との食事の違い
- 私の経験談
「両親の老人ホームを探したいけど・・・」
そんな不安を解消ができるように、15年の介護現場での体験を詰め込みました。
2007年に介護業界へ身を投じ、早くも15年が経過。(派遣歴13年)
派遣社員の特性もあり、働いた施設数は「13」になります。
13施設で働いた経験談を読めるのは、この記事しかありません。
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派遣の介護士として、いろんな施設で現場経験してきました
・ 私のプロフィール
有料老人ホームの食事 / メニュー・自由度・安全性・親の扱いの違いを伝授
有料老人ホームの食事について、現場経験者の立場で紹介してゆきます。
有料老人ホームは金額が高い。
でもその分、あなたの母親が受ける「サービスの幅」も広いんです
この記事では「食事」に絞っていますが、他にも「入浴方法」「面会方法」「ルームサービス」など、特養や老健との違いは多いんです。
▼ 他の特養・老健との比較記事は、下のリンク先を参考にしてください
食事メニュー / 個人の好みに近づける
「有料老人ホーム」の食事は、フレキシブル(汎用性)が期待できます
大手の施設ほど「食事の種類」が多い傾向あり。
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施設によって差があります
「基本メニュー」を用意した上で、個人の好みにも応えるよう準備されています。
それでは具体例を紹介してゆきます
有料老人ホームの朝食
「パン」「ごはん」と希望のメニューを選択できます
今までの「生活スタイル」が引き継がれます。
パンを選択した場合、
- バター
- ジャム
- マーマレード
パンに塗るものを選択できます
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特養・老健では選択肢が少ないです
パンもオーブンやパン焼き機で焼いて、直ぐに持ってきてくれます。
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暖かい状態で食べられますよ
「特養・老健」は、機械で温めたパンを厨房から届けてくれます。
手元に届く頃には、少し温もりを感じる程度です
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飲み物も選べます
- お茶
- コーヒー
- 紅茶
- 牛乳
- ジュース
ホット・アイスの希望もできます
砂糖の提供は健康状態によって、提供方法が変わる。
健康管理については「特養・老健」も同じ
有料老人ホームの昼食・夕食
「アラカルトメニュー」を準備している「有料老人ホーム」は多いです。
基本メニュー以外にも、食事が用意されている。
「アラカルトメニュー」の例
- 肉 or 魚
- 和食 or 洋食
人によって、好き嫌いがありますよね
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ちゃんと「好き嫌い」にも配慮してるんです
完食してもらえることを目的として、選択肢を用意しています
「特別養護老人ホーム」では、メニューが固定されています
選択肢があるとしたら、「イベント食」の時ぐらいです
「有料老人ホーム」では、メニューの固定化はありません
(小規模のホームでは厳しいこともある)
「有料老人ホーム」では、個別の好みに合わせることが当たり前なんです
嫌いな食材を、事前に避けてもらう対応も期待できます。
例:
ピーマンが苦手ならピーマンだけ避けてくれる
漬物が苦手ならキムチに代える
有料老人ホームの食事介助は安全性が高い
「有料老人ホーム」では、「マンツーマン対応」が基本です。
マンツーマン対応:
介護者一人に対して、介護スタッフが一人付き添う「1対1の対応」
同じ介護スタッフが、2人以上を同時介助しない
あなたの母親が自力で食事をできなくなると、介護スタッフの「食事介助」が必要です
あなたは「母親への丁寧な対応」を期待しませんか?
「有料老人ホーム」なら、食事介助は基本「1対1」です
安全性を高めることが目的
介護スタッフの人員不足や急な病欠で、「マンツーマン対応」が実現しない日もある
しかし基本的に、どの有料老人ホームも「マンツーマン対応」をしています。
「有料老人ホーム」によっては、「食事介助のシステム」を工夫しています。
私の経験談:
食事介助が必要な人は、他の人と食事時間をずらすことで、介助が重ならないようにしていました
こんな工夫で、「マンツーマン対応」実現に取り組んでいた
「マンツーマン対応」は、食事だけではありません。
- 午前10時の水分補給
- 午後3時のおやつ
「食べ物」「飲み物」を摂取する時は、「有料老人ホーム」ではいつも基本「マンツーマン対応」です。
「特別養護老人ホーム」で、「マンツーマン対応」は期待できません
介護スタッフ一人で2人以上を、同時介助することが多い
私の経験談:
私は「特養」で勤務した時、5人を同時介助していました。
机をUの字に囲んで着席させ、中腰で横移動しながら食事介助していたんです
介護業界では「鳥の餌やり」と呼ばれることもある
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有料老人ホームで「5人同時介助」は100%ありえない
「施設見学」「体験入居」でチェックしてください
もし同時介助していたら、候補から外しましょう!
▼ 施設見学のチェックポイントは、下の記事でも紹介済みです
有料老人ホーム食事時間は自宅生活に近い
「有料老人ホーム」でも「特別養護老人ホーム」のように、食事時間は固定されています。
「有料老人ホーム」によっては、食事時間をフレキシブルにしている施設もあります。
あなたの母親が好きな時間に、食事ができるシステムです。
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但し、実施している施設は少ないです
私の経験談:
- 午前7:30-9:00
- 午後12:00-1:30
- 午後5:30-7:00
時間帯だけ決めて、この間なら「いつでもどうぞ」でした
食事時間に幅をもたせて、自由度を高めている
食堂には常に、介護スタッフが常駐していました。
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介護スタッフの人員次第になります
食事時間がフレキシブルなメリット
- 利用者のストレス軽減
- 介護スタッフの労力分散
食堂に着席してから、「いつまで経っても食事が来ない!」なんてことが減ります。
介護スタッフも、一気に入居者が押し寄せて「バタバタすること」が減ります
- 自由度が高い
- 好きなテレビ番組が見られる
「自宅に近い生活」ができるメリットもあります。
「朝の連続ドラマ」「のど自慢」は食事時間と重なります。
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好きな番組は自分の部屋で見たい
「特別養護老人ホーム」で、食事時間を選ぶなんて絶対に実現しません
「有料老人ホーム」でも少ないですが、これから増えてくると予想されます
▼ 有料老人ホームと特養の比較を、下の記事にまとめています


まとめ / 有料老人ホームの食事サービス・特養との比較
- 好みに合わせたメニューが選択できる
- 嫌いな食材への対応が期待できる
- 食事介助は「マンツーマン対応」(1対1)
- 安全性が高い
- 好きな時間に食事ができる可能性がある
あなたは有料老人ホームは、「値段が高い価値がある」と理解できましたか?
特養は値段が安くて大人気です
でもあなたの母親が、満足な生活を送れる可能性は低いと考えてください
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特養に自由度は期待できません
- 「自宅に近い生活」
- 「規制の少ない生活」
あなたが母親に提供したいなら、有料老人ホームを選んでください
グループホームも人数が少なく、個人に合わせた対応が期待できます
但し、グループホームは「認知症専門」の施設
▼ 他の特養・老健との比較記事は、下のリンク先を参考にしてください
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特に女性なら「入浴方法」は必見!!
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