あなたが希望していること
- 親を大事に扱って欲しい
- 人間らしく扱って欲しい
- 親が嫌な思いをしなければいいのにな
皆、同じことを希望しています
でもあなたの希望は、「特養」や「老健」ではなかなか叶えられません
大勢の中の「1人」でしかないからです
あなたの希望に近づけるのは「有料老人ホーム」
「有料老人ホーム」の費用は、ピンキリです
もちろん、費用が高い「有料老人ホーム」だと、より「あなたの希望」に近づけます
▼ 「有料老人ホーム」の選び方は、下のリンク先で紹介しています
「有料老人ホーム」が「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」と、どんな違いがあるのか?
あなたは知らないはずです
この記事では入浴方法の格差を「私の現場経験」を元に紹介します
「有料老人ホーム」「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」の違いが理解できます。
- 有料老人ホームの入浴方法
- 有料老人ホームのサービスの広さ
- 有料老人ホームと特養の「親の扱い」の差
「両親の老人ホームを探したいけど・・・」
そんな不安を解消ができるように、15年の介護現場での体験を詰め込みました。
2007年に介護業界へ身を投じ、早くも15年が経過。(派遣歴13年)
派遣社員の特性もあり、働いた施設数は「13」になります。
13施設で働いた経験談を読めるのは、この記事しかありません。
- 健康型有料老人ホーム 1施設
- 介護付き有料老人ホーム 3施設
- 住宅型有料老人ホーム 2施設
- 24時間看護師常駐・有料老人ホーム 1施設
- 特別養護老人ホーム 1施設
- 老人保健施設 1施設
- グループホーム 2施設(4ユニット)
- デイサービス 1施設
- 障がい者(自閉症)グループホーム 1施設(3ホーム)
- 居宅介護支援事業所 2事業所
以上、10業態(13施設)を経験しています
派遣の介護士として、いろんな施設で現場経験してきました
・ 私のプロフィール
有料老人ホームを選ぶ価値 / 自宅に近い入浴環境を実現
有料老人ホームは値段が高めです
値段が高い分、サービスの幅は広く「プライバシー保護」も配慮されています
あなたが親の扱いを気にするなら、このまま読み続けてください
有料老人ホームの入浴は「プライバシー保護」されている
「有料老人ホーム」「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」の「入浴方法」の違い
- 「有料老人ホーム」は、個浴
- 「特養」「老健」は、大浴
個浴:
自宅のように、一人で浴室を使用する
大浴:
銭湯や温泉のような「共同風呂」で、他人と一緒にお風呂に入る
「有料老人ホーム」は一人でお風呂に入るので、個人プライバシーが守られています。
他人に裸を見せることがないんです
「乳がん」で乳房を失った人は、他人には知られたくありません。
「特養」「老健」では、他人の前で裸にならないと「お風呂」に入れないんです
隠すことが厳しい
「特養」「老健」では、身体的ハンデへの配慮は薄い
施設のシステム上、「プライバシー保護」が難しいんです
私の経験談:
私は「有料老人ホーム」を7施設経験しました。
2000年以降に設立した「有料老人ホーム」は、全て「個浴」でした。
1990年代は「プライバシー保護」の意識が低かったので、1件だけ個浴のできるお風呂が設置されていませんでした。
今の有料老人ホームは、ほぼ100%が個浴です
最近の「特別養護老人ホーム」も、個浴スタイルが増えていますが少数なんです。
運任せになります
プライバシー保護は「入浴方法」だけはないんです
誰が「入浴介助」をするかも重視してください
有料老人ホームは同姓介助を基本にしている
あなたの母親に羞恥心があるなら、「同姓介助」は大事なポイントですよね。
- 「有料老人ホーム」は、同姓介助
- 「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」は、性別分けなし
「有料老人ホーム」では、あなたの母親に付き添う「介護スタッフ」は女性スタッフです
同姓介助が基本になります
介護度が高い人や、希望がない人は、男性が付き添うこともある
「有料老人ホーム」なら、あなたの母親が男性スタッフに、裸姿を見せなくてもいいんです。
「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」では、性別の区別はありません。
女性の入浴日なのに、全員が男性スタッフの場合もある。
有料老人ホームは入浴できる時間が長い
入浴できる時間の長さが違う
- 「有料老人ホーム」は30~60分
- 「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」は約10分
「有料老人ホーム」では、ゆったりとお風呂に入れます
私の経験談:
「有料老人ホーム」の入浴時間は
- 自立の人で30分
- 介助が必要な人で45~60分
この程度の入浴時間を確保していました。
「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」は「共同風呂」です。
約2時間で15~20人が、お風呂に入ります。
一人当たり10分程度しかありません
「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」は時間がありません
入浴担当スタッフも「スピード重視」の動きで、「イモ洗い」みたいになる
有料老人ホームでは、一人にかける時間が長いです
保湿クリームを塗るなど、きめの細かい対応も期待できますよ
有料老人ホームではお湯の使いまわしをしない
有料老人ホームの浴槽管理の違い
- 「有料老人ホーム」は、一人ごとに清掃・お湯を入れ替える
- 「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」は、お湯の使いまわし
「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」では、
感染症対策のため「塩素剤」を入れて塩素濃度を測っています。
同じお湯で全員が入浴するからです
「有料老人ホーム」では、他人と同じお湯で入浴することはありません。
お湯の使いまわしをしないからです
一人づつ、浴槽を掃除してからお湯の入れ替えもしています
入浴剤を使う施設もあるんですよ。(バスクリン、アロマ液など)
私の経験談:
個浴をしている「有料老人ホーム」で、お湯の使いまわしをしている施設は、1件もありませんでした。
どの施設も、いちいち「お湯の入れ替え」をしていました。
管理方法としては、あなたの母親が着替えをしている間に、お湯を抜いて「湯舟の清掃」をする
次にお風呂に入る人を誘導する間に、湯舟にお湯をはっておく
こんな手順になっていました
脱衣場が適度な広さで冷暖房設備も快適
脱衣場の冷暖房の違い
「有料老人ホーム」は、適度な広さで「冷暖房完備」
「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」は、脱衣場が広く「冷暖房効果」が薄い
「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」は、
大人数が一斉に入ることを想定しているので「脱衣場」はかなり広いです。
夏場はメチャクチャ暑いし、冬も少し寒いことがあります
「有料老人ホーム」では、個人での入浴が前提です。
脱衣場が広すぎないので、冷暖房がしっかりしていて快適です
施設によっては「床暖房」もありました
有料老人ホームの入浴回数は増やせることもある
「有料老人ホーム」「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」の入浴回数は共通しています。
介護保険の関係で「週2回」が原則です
「有料老人ホーム」では追加料金を払って、入浴回数を増やしてくれる施設もあります。
介護スタッフの人員次第になるため、実現の可能性は50%程度です。
期待はほどほどにしてください
「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」では、追加料金を払っても実現の可能性はゼロ
有料老人ホームも洗濯をしてくれる
洗濯サービスの違い
- 「有料老人ホーム」「特別養護老人ホーム」は洗濯から返却まで「洗濯サービス」あり
- 「老人保健施設」は、「自宅へ持ち帰り」「契約業者へ依頼」の選択制度
「自宅へ持ち帰り」を希望した場合、濡れたバスタオルは「自宅へ持ち帰る」まで濡れたままです。
「契約業者へ依頼」を希望した場合、別料金が必要で返却までに数日かかります。
行方不明も多い。(物が返ってこない!)
洗濯に関しては、「有料老人ホーム」「特別養護老人ホーム」は共通しています
どちらも入浴後に脱いだ衣服と下着を洗濯して、居室へ返却もしてくれます
施設によっては「洗濯専門パートさん」を雇っています
有料老人ホームの機械浴設備は劣ることがある
障害がある人の入浴設備の違い
- 「有料老人ホーム」は、リフト浴設備がない場合がある
- 「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」は、リフト浴設備がある
リフト浴:
横になった状態で、リフトで吊り上げてお風呂に入れる設備
寝たきり専用の入浴方法
小規模「有料老人ホーム」では、リフト浴設備がない施設もあります。
大手の施設でも、リフト浴がないこともありました。
あなたの母親が寝たきりになる可能性があるなら、施設見学した時に「リフト浴設備」があるのか確認してください
「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」は、リフト浴設備があります。
身体的な介護度の高い人を想定しているから
▼ 「老人ホームを探す手順」を現場経験者の立場で紹介しています
かなりおすすめの記事です
まとめ / 有料老人ホームの入浴サービスが優れている点
- 一人で入浴ができ、プライバシーが保護されている
- 母親が男性スタッフの前で裸にならなくても良い
- ゆったりと入浴ができる
- 他人と同じお湯に浸からない
- 脱衣場が快適な環境である
- 入浴回数が増やせる可能性がある(別料金)
- 入浴後、洗濯サービスがある
「有料老人ホーム」では、自宅に近い環境でお風呂に入れます
あなたの母親は「プライバシー保護」もしてもらえます
「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」では、「イモ洗い」に近いです。
実は「グループホーム」も個浴ですが「認知症専門施設」です。
身体介護度が高くなると、退去になる可能性があります。
▼ 有料老人ホームと特養の比較を、下の記事にまとめています
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