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【何を見たらいいの?】老人ホーム見学のポイント17選 / 介護の質 file28

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よくある「施設見学」の疑問?

  • 見学では何を見ればいいの?
  • 何に注意したらいいんだろう?
  • どこがポイント?
  • 判断基準が分からない!

あなたは「施設見学」で何を見ればいいのか、悩んでいませんか?

皆さん同じ想いです

親の老人ホームを選んだら、次は「施設見学」に行きましょう!

ここからが正念場!

あなたはインターネットや雑誌で「施設見学のポイント」を読みましたよね?

でもそれだけではかなり不十分です。

この記事では、現場介護士として15年働いている私が現場経験者の目線」を上乗せして紹介しています。

ネットや本では紹介されていない「ポイント」が満載

老人ホーム見学のチェックポイントは、介護士目線で見ると、かなり多いんです。

今回は2回に分けて紹介しています

  1. 介護現場の質を見抜くチェックポイント(この記事)
  2. 建物構造と設備のチェックポイント

「老人ホーム」は人生最後の大きな買い物です!

施設見学なしで「老人ホーム」を選ぶ???

間違いなく失敗への近道です!

必ず、施設見学はしてください

この記事でわかること
  • 施設見学で見るべきポイント
  • 介護の質を見抜けるポイント
  • 介護士目線の注意点
  • 私の経験談

「両親の介護施設を探したいけど・・・」、そんな不安の解消に役立てられるように、14年以上の介護現場での体験を綴っています。

2007年に介護業界へ身を投じ、早や15年目を迎えました。(派遣歴13年)
派遣社員の特性もあり、経験した施設数は「13」になります。

・健康型有料老人ホーム 1施設
・介護付き有料老人ホーム 3施設
・住宅型有料老人ホーム 2施設
・24時間看護師常駐・有料老人ホーム 1施設
・特別養護老人ホーム 1施設
・老人保健施設 1施設
・グループホーム 2施設(4ユニット)
・デイサービス 1施設
・障がい者(自閉症)グループホーム 1施設(3ホーム)
・居宅介護支援事業所 2事業所

以上の10業態(13施設・2事業所)を経験しています。

目次

15年の現場介護士が伝授!「有料老人ホーム」見学のチェックポイントを解説

この記事では「現場介護士の立場」で、あなたが施設見学する時に「見ておくべきポイント」を紹介してゆきます。

ネットや本では、現場経験者の意見は紹介されていません

あなたがネットや本で読んだ知識に、この記事で分かったことを追加して、更にアップデートしてください

必ず、役に立つはずです!

施設見学で「介護の質」を見抜くのは厳しい

  • 清潔感
  • スタッフの質

ネットや本で「見学のチェックポイント」として紹介されていますよね?

見学で「スタッフの質」を見抜くのは厳しいです

よく考えてみてください!

あなたが施設を見学する時、事前に予約をします

もしあなたの自宅に、予約来客があるとします。

  • 掃除をしておく
  • 整理整頓をする
  • 身だしなみを整える

常識の範囲で準備をするはずです

これは介護現場も同じで、「見学者が来ますよ!」と事前に現場へ連絡が入ります

私たちは「あなた」が来ることを知っています

お客さんのあなたに、普段の姿を見せることはありません!!

そこで現場経験者の観点から、

「スタッフの質」(介護の質)が見抜きやすい「ポイント」を紹介します

素人のあなたでも「介護の質」を見抜けるポイントを伝授します


スタッフの挨拶・服装の判断基準

スタッフの挨拶や服装が「あなたの許容範囲」でなかったら、候補から外すのもありです。

20歳代の若手職員は、「不貞腐れた表情」や「小声の挨拶」が多いです

スタッフの質を見抜くポイントとしては、判断材料にはなりにくい

でも、「あなたの許容範囲」でなければ、親が入居してから「あなたのストレス」になるのは間違いありません

又、事前にあなたが来ることが分かっているので、質の悪いスタッフでも「明るい挨拶」をすることが多いです

「大きな声」や「馴れ馴れしい言葉使い」が聞こえたら、判断基準にしてください

「介護の質」を見抜いておきたいですよね?

「車椅子の人」や「介助が必要な人」に注目してみましょう

普段の細かな対応は、見学レベルでも見抜けますよ


車椅子の人の足元に注目してみる

車いすの人が座っていたら、「足元」に注目してください!

移動しない時は、ステップから足を降ろしているべきです

車いすが停止した状態で、ステップに足を乗せ続けていたら「介護意識」が高くない

私の経験では「介護に厳しい施設」で、ステップに足を乗せたままにする施設はありませんでした。

床に足を降ろしていればOKです

例外として、尖足防止で足を「車いすのステップ」に置いている場合もありました

尖足:

アキレス腱が収縮することで、つま先立ちになってしまうこと

収縮した筋肉は、元には戻らない

車椅子に座り続けていないことが理想的

車いすに座り放し」は、介護者として避けるべき行為です。

テレビを見ている時に、リビングのソファに移されているようなら、普段から「細かな対応ができている」と判断できます

車いすは移動するための「アイテム」

食事や余暇の時間に座る「いす」ではない

介護に厳しい施設では、移動時以外で「車いす」に座り続けることは禁止している

「車いす」から「食席・ソファ」に移っていたら理想的

車いすの「ひじ掛け」「座面の端」の汚れを見ておく

誰も座っていない「車いす」を見つけてください

「座面の端」や「ひじ掛け」に、「食べこぼし」が残っていないかチェックしましょう

「無頓着なスタッフ」は、こまめに清掃しません

あと、業務に追われている「忙しすぎる施設」も、車いすの清掃まで手が届きません

介護スタッフが忙しすぎる施設は、お勧めできません


入居者の服装が気候にマッチしているのかチェック

気温の低い季節のチェックポイントですよ

介護士は気温に合わせて、入居者の服装を調整しています。

  • 足の「膝かけ」
  • 薄手カーディガン

特に寒さに気をつかっているはずです

夏でも「冷房」に合わせて、何か羽織らせることがあります

上着の着脱は、介助が増えることになり「面倒なこと」です

意識が低いスタッフは、省略したがります

介護意識を見極める判断基準です

例外:

  • 本人が嫌がる
  • 洗濯している

こんな事情があるかもしれません

食堂(リビング)のテーブルを見る

「有料老人ホーム」では、玄関や廊下など共用スペース」を、介護スタッフが掃除することはありません。

「清掃パートさん」か「外注業者」が行います

共用スペースの清潔感で、「介護スタッフの質」を判断できません!

私は「有料老人ホーム」を7施設経験しましたが、介護スタッフは掃除していませんでした。

あなたがチェックすべきは「食堂(リビング)のテーブル」

食事のテーブルは、必ず介護スタッフが拭くからです

食事をするテーブルは「外注業者」が拭いたりしません

  • ごはん粒
  • おかず
  • ソース・ドレッシング

テーブルの縁(ふち)に、こびり付いていないかチェック要

「食べこぼし」は、定期的に拭いておかないと、こびり付いてしまいます。

清掃意識が薄い

・清掃に厳しいスタッフの不在

以上が想像できます

食事を上手にできない人は、食事エプロンを利用します

ただ「食事エプロン」を使用しても、「食べこぼし」はでてしまいます

「食べこぼし」をしてしまう人の食席って、あなたには分かりませんよね?

床の「黒ずみ」を探してみてください

床に「落ちた食べ物」は定期的に拭いても、「黒ずみ」となり残ってしまいます。

これは清潔感とは、無関係と考えてください

毎日「拭き掃除」しても残ってしまうんです

床に黒ずみがある「テーブルの縁(ふち)」に注目!!

机に「食べ物のこびりつき」が残っていませんか?

スタッフの質を判断できます

そこに「食事用のいす」が置いていなければ、「車いす利用者」の食席の可能性あり

  • 床に黒ずみがある
  • テーブルの縁(ふち)に食べ物がついたまま
  • でも食事のイスが置かれていない

これで「車いすに座ったまま食事をしている!」ってことも分かります。

車いすのまま食事をしているから、「食事用のいす」が置かれていない

本来「車いす」は食事用ではありませんよ

介護意識が高い施設は、車いすのまま食事させませんからね

水分介助はマンツーマン対応なのか(午前10時・午後3時)

午前10時頃・午後3時頃

「老人ホーム」では、水分補給の時間になっています

水分介助は「マンツーマン対応」が基本!!

(同時介助は最大2名まで)

有料老人ホームでは、入居者2名の同時介助を禁止している施設が多い

1人の介護スタッフが、入居者2名以上を同時介助していたら、「人員不足」「介護体制の不備」と判断してください

例外として、急な病欠で「スタッフの補充」ができなかった場合があります

「1人で何人も同時介助して大変そうですね」と施設長に言ってみてください

どんな答えが返ってくるのでしょう?

午前10時・午後3時に施設見学を指定されたら、見ておくべきポイントですよ

介助方法 / スタッフの指の位置に注目

介護業界の基本姿勢

  • 握らない
  • 掴まない
  • 引っ張らない

なかなか理想通りにはゆきませんが

圧迫による内出血を避けるために、「入居者の体」を指先で触れることは厳禁

転倒確率が高い人の介助では、ズボンを掴んで引っ張ることがあります。

  • 介護者のモラル
  • 怪我を避ける

どちらを取るのか難しいです

「握らない」「掴まない」「引っ張らない」を徹底できている施設は、優先順位を高くしたい!

介護スタッフの質が高いと判断できます

介護スタッフの指の位置は、着眼しておいてください


スタッフへの質問・話しかけをしても意味がない

インターネットや雑誌で、「介護スタッフに質問してください!」とアドバイスされていませんか?

ハッキリ言って「無意味」!

現場経験がない人の意見です

あなたが介護スタッフに、何か質問したとします

「経験の浅いスタッフ」「担当が変わったばかりのスタッフ」から、明確な返答がなくても当たり前です。

何の判断材料にもできません

スタッフの配置替えや派遣社員も多く、通常業務以外の質問を受けても、担当者でないと分からないことがたくさんある

また、企業コンプライアンスの観点から「情報を外部者に伝えてはいけない」と徹底されている業界でもある

スタッフは話かけられると、集中力が削がれます

ミスの要因になるので、個人的には遠慮してほしい行為です

もし現場スタッフの話を聞きたいなら「主任クラス」に絞ってください

変な情報を鵜呑みにして、介護スタッフに話かけるのはやめてください!

入居者への質問・話しかけも意味がない

これもインターネットや雑誌で、紹介されている「アドバイス」です

これもほとんど意味がありません!

入居者の人は、施設に気をつかって「本当のこと」は言いません

もし「入居者から情報を得たい!」と思うなら、クレームの多い人を探すことです。

クレームの多い入居者だと、「知りたい情報」が聞けるかも知れません。

ただ不満ばかり聞く羽目になり、貴重な見学時間を削ぐことになります。

知らない人に話かけられたと、入居者からクレームがでるのも「有料老人ホームあるある

介護スタッフは「うんざり」しています

入居者への話しかけも「やめて欲しい行為」です

運営理念で何も判断できない

介護現場に「運営理念」を意識している介護士はいないと断言します

運営理念が介護現場に与える影響はありません!

運営理念は、施設運営者が考えた「美辞麗句」みたいなものです

あなたの周りに「運営理念と社員の質」が関係した企業なんてありますか?

施設長の経歴を知っておくと良い

施設長が企業母体からの出向社員だった場合、お勧めしずらいです。

何かと腰が重い傾向があります。

出向社員は「トラブルなく本社へ帰る」ことしか頭にありません

「現場の意見を汲みあげよう」「聞き耳を立てよう」なんて気が薄いです

現場との距離感が大きい!

そんな姿勢は、あなたの親の生活にも関わってきますよ

施設内の掲示物なんて気にしない

インターネットや雑誌で、「施設内の掲示物」を見るように、よくアドバイスされています。

施設の掲示物と「介護の質」は、関係性がありません

「有料老人ホーム」の掲示版は、事務所の人が管理しています。

介護スタッフが掲示物を用意するなんて、ほとんどありません

小規模の有料老人ホーム(20名程度)ならあり

「特別養護老人ホーム」「グループホーム」の場合:

「イベントのお知らせ」「スタッフの紹介」など掲示物を、介護スタッフが準備している

担当する人数が、限定的だからできる

フロア制を採用しているか確認してみる

「有料老人ホーム」では「フロア制」を採用していました。

「フロア制」を採用しているなら、優先すると良いです

2010年代に開設した「有料老人ホーム」は、「フロア制」を採用しない施設が増えています。

フロア制

各階に介護スタッフを、均等に配置しているスタイル

人員不足もあり「フロア制」を採用しない施設が増えている。

「フロア制」を採用していない施設では、スタッフの「眼や耳」が届きにくい

因みに、「特別養護老人ホーム」「グループホーム」では、ユニット制を採用している

「フロア制」でない施設では移動距離が長くて、介護スタッフの体力消耗が激しいです

介護スタッフの迅速な対応には、全く期待できません

私の経験談:

フロア制を採用していない施設では、階段を使って縦移動が必要になります。

上り下りが多く、ナースコール対応がかなり遅くなります。

「各階にいつも、必ず介護士さんがいるんですか?」と確認しておきましょう

残念ながら「住宅型有料老人ホーム」では、「フロア制」の施設はないはずです

看護師の在籍人数をチェックしておく


看護師が何名が所属しているかも、大事なポイントです。

私の経験談:

入居者50~60名程度の中規模「介護付き有料老人ホーム」のパターン

  • 所属は、2~3名
  • 出勤人数は、1~2名

(24時間看護師常駐施設は除外)

元・同僚から、看護師が1名しか在籍していない「有料老人ホーム」で勤務したと聞いたことがあります。

看護師が1名だと、看護師の休日は「看護師不在」ということです。

これはかなり例外ですが・・

小規模の「住宅型有料老人ホーム」で、「訪問看護事業所」が併設されていない施設には、看護師が常駐していません。

住宅型有料老人ホームでは、看護師を外部の「訪問看護事業所」から「訪問看護」をしてもらう形をとっていることが多い

住宅型有料老人ホームによっては、自前で「訪問看護事業所」をもっていて、自前で看護師を用意していることもある

看護師の所属人数は、「重要事項説明書」にも記載していますが、古い情報かもしれません。

施設見学した時、直接施設長にも尋ねておきましょう。

注意! / 営業担当者のトークは無視してOK

介護スタッフの多くは、営業担当者との交流がありません。

主任クラスが、時々事務所で会話をする程度です。

「有料老人ホーム」の営業担当者は、介護現場について知識がありません!

「タイトルだけ見て、中身を読んでいない」読書家だと思ってください。

  • 「〇〇できると聞いてきたのに!」
  • 「○○してくれると言ったのに!」

私たちが現場でクレームを受けるのは、「有料老人ホームあるある」です。

営業担当者は契約目的なので「適当なことを言う」と覚悟してください

できないことも「できます!」と言いますよ

このパターンをたくさん経験しました
注意してください!

まとめ / 施設見学で見ておくべきポイント(介護の質編)

  1. 介護スタッフの大きな声が聞こえるか
  2. 馴れ馴れしい言葉使いをしていないか
  3. 足が車いすから床に降ろされている
  4. 車いすに座り続けていない
  5. 車いすのひじ掛け・座面に食べこぼしがないか
  6. 入居者の服装が気温にマッチしている
  7. 食事テーブルの縁(ふち)をチェックする
  8. 水分介助が「マンツーマン対応」
  9. 介護者の指使いをチェックする
  10. 介護スタッフに話かけるなら「主任」に絞る
  11. 入居者に質問しても知りたい情報は得られない
  12. 運営理念と介護士の質は関係ない
  13. 掲示物で介護士の質は判断できない
  14. 施設長が出向社員だと今後に不安
  15. フロア制を採用していたら優先しておきたい
  16. 看護師の在籍数を確認しておく
  17. 営業社員のトークは無視する

「老人ホーム見学」でチェックしておく「17ポイント」を、現場介護士の経験を元にして紹介してみました。

他にも思い出し次第、常時アップデートしてゆきます。

時々、覗いてみて下さい

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この記事を書いた人

現場介護歴15年以上
2009年「介護福祉士」国家資格取得
親の老人ホーム選びの相談が増えアドバイスを発信中

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