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【老人ホーム見学チェックポイント15選】10年働いて分かった!気になる設備

老人ホーム見学のよくある疑問

  • 施設見学はしておきたい!
  • でも何を見ればいいの?
  • どこに注目するべき?
  • そもそも判断基準が分からない!

皆さん、同じ想いです

ただ見ているだけでは、時間のムダです!

あなたはインターネットや雑誌で、「施設見学のチェックポイント」を調べましたよね?

でもネットや雑誌の情報だけでは、かなり不十分です

「老人ホーム」に見学に行っても、ただ見ているだけでは、見学の意味がありません。

あなたの親にとって「最後の人生」がかかっています

今後の人生はあなたの行動しだいです

でも「老人ホームの見学」で、見るべきチェックポイントって、よく分かりませんよね?

皆さん、あなたと同じ想いで迷っています。

私は現場介護士を15年以上しているので、たくさんの人から相談を受けてきました。

現場の経験談を元に、いろんなアドバイスをしています。

インターネットや本の記事は、介護現場のリアルについては紹介していません。

この記事では現場で働く介護士が、経験者の目線」を上乗せして「見学のチェックポイント」を紹介しています。

インターネットや本で、紹介されていないことが満載

あなたが既に集めた情報に追加して、失敗する確率を下げてください

「両親の介護施設を探したいけど・・・」、そんな不安の解消に役立てられるように、約15年の介護現場での体験を綴っています。

2007年に介護業界へ身を投じ、早や16年目を迎えました。(派遣歴13年)
派遣社員の特性もあり、経験した施設数は「13」になります。

この記事でわかること
  • 見学のチェックポイント
  • 選びたくない建物構造
  • 選んでおきたい居室・設備の配置
  • 介護士の経験談
目次

施設見学のチェックポイント / 建物・設備の不備を見抜く

この記事では、素人のあなたでも見抜けるチェックポイントを紹介しています。

現場介護士からすると、チェックポイントがありすぎます

よって「施設見学のチェックポイント」を、2回に分けて紹介しました。

必ず両方読んでくださいね

  1. 介護現場の質を見抜くチェックポイント編
  2. 建物構造と設備のチェックポイント編(この記事)

の2回に分けて解説しています。

必須!施設見学は2人以上でするべき

施設見学は必ず、2人以上で行ってください

複数の眼でチェックして、見逃しをなくしましょう

現在は、コロナ事情で厳しいかもしれません

施設の清潔感や豪華さにダマされてはいけない

  • 新しい建物
  • キレイな飾り物
  • 豪華な額縁

こんなものは「介護の良し悪し」とは、何の関係性もありません

ダマされてはいけませんよ

あなたは「マンション購入」を考えているのではありません

  • 建物が古い
  • 見た目がボロイ

年数が経てば、どんな施設でも同じように劣化します

見た目が良くなくても「良い施設」は、たくさんあります

建物が大きな施設は避けるべき

建物が大きな施設は、おすすめできません。

「介護スタッフ」の眼と耳が届きにくいからです

他にも理由がたくさんあります

詳しい理由は、下のリンク先で紹介しています

・ 大きな建物を選んではいけない理由

個人的には

  • 最上階は5階まで
  • 居室総数60以内

コンパクトな造りが理想です

リフト浴の設備があるのか確認しておく

バリアフリーに関しては、どの「老人ホーム」も大差はありません。

バリアフリーなんて当たり前ですからね

私の経験談:

施設によって差があるのは「入浴設備」です

「リフト浴」や「チェア浴」は設置されていない施設がある

将来あなたの親は「機械浴が必要となるのかも」と考えてください

脳梗塞で倒れて、突然「寝たきり」になる可能性があります。

そうなると機械浴が必要ですよ

機械浴:

身体的なハンデのある人を、湯舟に浸ける機械

  • 寝た状態でリフトを吊るして湯舟に移す「リフト浴」
  • 専用いすに座ったまま湯舟に移る「チェア浴」

以上が存在している

寝たきりの人は「チェア浴」には座れません

リフト浴設備がないから、退去なんてことがあるかもです

浴室スペースが小さく、リフト浴のない施設があります。

リフト浴設備があるか確認してください

尿臭を介護体制の判断基準とはしずらい

「廊下や居室から、尿臭がしたら要チェック」

ネットや雑誌の老人ホームの選び方では、よく取り上げられています。

個人的には重視すべきはないと考えます

ちょっとは気にしても良いかも・・・

「尿臭」は過去に働いていたスタッフの積み重ねです。

現在の「スタッフの質」を見極める根拠としては薄いです。

皆さんが知りたいのは、今の質ですよね?

尿臭の原因:

認知症の男性が、排尿をまき散らした積み重ねが多い。

高齢の男性は、便座に座る習慣がありません

認知症男性の便座への誘導はかなり厳しい!

頻繁にふき取っても、尿臭は残りやすい

暴れて「物損・暴力」に繋がるなら「雑巾で拭いた方が安全」のパターンもある

参考程度にしておくと良いです。

重視するほどはありません

廊下の幅が狭いと介護スタッフの対応が早い

廊下の横幅が狭い「老人ホーム」を優先してください

廊下の両側に、居室が配置しているとお勧めです

廊下が狭い施設だと、居室からの異音(異変)に気づきやすい

あなたの親が転倒した時に、介護士が早く対応できる可能性が高くなる

異音に気づけないと、巡回時まであなたの親は倒れたままです

  • 廊下の距離が長い
  • 廊下の幅が広い
  • 回廊になっている

こんな施設は、居室からの異音(異変)に気づきずらい

どの程度の生活音(居室のテレビなど)が、廊下に聞こえてくるのかチェック要

廊下の幅は、車いす2台が交差できる程度で十分です

私の経験上、廊下幅は狭い方が良いです

日当たりを気にしても不便がある

あなたは「南側の陽当たりが良い部屋がいいな」と思っていませんか?

あなたはマンション購入するのではありません

ベランダに洗濯物は干せませんよ

南側の日当たりの良さは、条件から外してください

私の経験談:

日中の定期巡回、ほとんどの人はカーテンを閉めています

暑い」「まぶしい」からです

日中は居室に陽が差し込んできます

特に秋冬は、かなり陽が差し込みますよ

どんなに見晴らしが良くても、カーテンを閉めるならメリットは小さいです。

「施設見学」を、午後2~4時頃に指定されることが多いです。

南側の居室を検討するなら、陽の差し込み方をチェックしておくべきです。

確認するには、丁度良い時間帯です。

ベランダの広さを気にしてはいけない

老人ホームのベランダは、普段の生活には不必要

あくまで火事・地震で「避難する動線」

介護スタッフでも、ベランダに出たことがない人が多いです。

植物も避難時の障害になり、ベランダに置くことは禁止されています。

もちろん、洗濯物を干すこともできません

居室にクローゼットがあれば便利

居室内にクローゼットがあれば、優先したいです。

居室の半分近くを、ベットが占領してしまいます。

私の経験では、「クローゼットがない」施設が、圧倒的に多かったです

老人ホームの居室は、とにかくスペースがありません。

もしクローゼットがあれば、かなり便利ですよ

洗面台の形とパイプの形状をチェックする

あなたの親は「車いす」を利用していませんか?

車椅子の人は、「洗面台の形」と「洗面下のパイプ」を見ておきましょう。

洗面台が前にせり出した形が良い

車椅子に座ったままでも、大きく前に屈む必要がありません。

ほぼ真下に水を吐きだせます

洗面台が前にせり出していない形は不便

胸から排水面まで距離がありますよね

吐き出した水が、排水面まで届かないことがあります。

水が飛び散って、服が濡れてしまいますよ

施工業者は、入居者の利便性なんか気にしていませんからね

洗面パイプで車いすが入らないことがある

洗面台の下にパイプがあれば、形をチェックしてください

洗面台下のパイプの形状によっては、膝が洗面台の下に入りません

そうなると、胸から排水面まで大きな距離ができます。

私の経験談:

車いすのステップがパイプに当たって、車いすが洗面台に近づけない施設がありました。

排水面まで届かないので、洗面器を使って「うがい」をしてもらっていました。

洗面所としての機能ゼロでした

洗面台が低すぎて、車いすのひじ掛けが、洗面下に入らない施設も経験しました。

見た目重視の施設に多かった

トイレ棚があれば便利

トイレに頭上棚があれば便利です。

トイレに棚がない施設では、床に荷物をおくことが多い

足回りや水洗タンク横に、トイレットペーパーや洗浄ボトルを置くことになる

トイレ棚の有無は、家族には直接関係ありませんが、トイレ介助の邪魔になることがあります。

個人的には「安全性」に疑問あり

エレベーターが2台ある

できれば、エレベーターは2台以上あるのか理想です。

理由は下のリンク先で、詳しく解説しています

・ 見学候補を絞る9つのチェックポイント

エレベーターも大事なポイントです

各階にリビング(食堂)があれば理想的

1階や最上階に「大食堂がない」施設は、理想的です

理由は下のリンク先で、詳しく解説しています

1階や最上階に大食堂がないのが理想的」を読んでください

・ 見学候補を絞る9つのチェックポイント

空き室の数を確認しておく

空室が多い施設は、経営に不安があります。

空室数は売り上げに直結します

設備投資や人件費に大きく影響します

「重要事項説明書」に記載していますが、直接施設長にも質問しておきましょう。

私の経験談:

開設3年経過している施設なら、9割程度は埋まっていました。

退職者が続いた時、派遣社員で一時的な人員補充ができません。

8割程度は居室が埋まっていないと、派遣社員を雇う余裕はないはずです

重要! / 「重要事項説明書」を確認しておく

施設見学に行ったら、「重要事項説明書」を請求してください。

法人によっては、ホームページでも閲覧可能です。

  • 財務
  • 建物
  • 人員
  • 費用
  • 返金額
  • クーリングオフ

施設の情報が詰まっています

もし「契約するまで、お渡しできません」と拒否されたら、候補から外してください

今後の付き合いに期待できません

番外 / 住宅型有料老人ホームの注意点

あなたが「住宅型有料老人ホーム」を候補にしているなら、施設見学した時に「施設長」へ確認しておきたいことがあります

  • 日中、看護師が常駐しているのか?
  • 訪問介護中のスタッフも、ナースコール対応するのか?
  • 介護保険の上限を超えた場合の費用はどうなる?

理由は下の記事を参考にしてください

・ 住宅型有料老人ホーム vs 介護付き有料老人ホーム

まとめ / 「有料老人ホーム見学」で見ておくチェックポイント15選

  1. 施設の清潔感や豪華さは無視するべき
  2. 大きな建物は避けた方が良い
  3. 入浴設備をチェックしておく
  4. 尿臭を気にしても現在の質を判断できない
  5. 廊下の幅が狭いと対応が早く安全性が高まる
  6. 日当たりの良い居室は、暑くてまぶしい
  7. ベランダが広くても避難時以外は利用しない
  8. 居室にクローゼットがあれば理想的
  9. 洗面台の形しだいで排水面に届かない
  10. 洗面パイプで車いすが洗面下に入らないことがある
  11. トイレ棚があれば便利
  12. エレベーターが2台ある
  13. 各階に食堂(リビング)があれば理想的
  14. 空き室の数を確認しておく
  15. 「重要事項説明書」を確認しておく

▼ 「老人ホーム」に入居するまでの手順を紹介しています

・ 老人ホーム選びから入居までの手順10ステップ

「老人ホーム」を見学する時に、見ておきたいチェックポイントを伝授しました。

介護現場で働いている「介護士目線」で紹介しています。

他にも思い出し次第、常時アップデートしてゆきます。

随時、覗いてみて下さい。

あなたの希望を全て叶える施設は、絶対にありません

優先順位を決めて、慎重に決めてください

  • 時間がないから
  • 勧められたから
  • 面倒だから

安易な決め方はしないでくださいね

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この記事を書いた人

現場介護歴15年以上
2009年「介護福祉士」国家資格取得
親の老人ホーム選びの相談が増えアドバイスを発信中

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