あなたの疑問
- 「介護付き有料老人ホーム」って何?
- 「住宅型有料老人ホーム」って何?
- 何が違うのか調べても分からない!
あなたは「介護付き有料老人ホーム」と「住宅型有料老人ホーム」の違いが分かりませんよね?
そもそも「有料老人ホーム」に種類があることすら、知らなかったはずです
- 介護付き有料老人ホーム(特定施設)
- 住宅型有料老人ホーム
- 健康型有料老人ホーム
有料老人ホームには3タイプあります
2000年以降、健康型有料老人ホームは認可されないのでかなり少ない
あなたは「介護付き有料老人ホーム」と「住宅型有料老人ホーム」のどちらかを選ぶことになります。
あなたの母親は、介護度が突然上がるかもしれない
でも違いが分からないと、いつまでも決められませんよね
皆さん「同じ不安」を抱えて相談されます
この記事では「有料老人ホーム」を比較して、あなたが「どちらを選べばいいのか」伝授します
私は「介護付き」と「住宅型」の両方を経験しました。
私の経験を元にして比較してゆきます
現場で働いた介護士の話を読めるのは、この記事だけです
私は7つの「有料老人ホーム」で働いた経験があります
あなたにおすすめするのは「介護付き有料老人ホーム」です
「どうして介護付きの方がいいの?」
疑問に思った「あなた」だけ読み進めてください
- 「介護付き」と「住宅型」の比較
- 「メリット」「デメリット」
- 介護付き有料老人ホームをすすめる理由
- 私の経験談
「両親の老人ホームを探したいけど・・・」
そんな不安を解消ができるように、15年の介護現場での体験を詰め込みました。
2007年に介護業界へ身を投じ、早くも15年が経過。(派遣歴13年)
派遣社員の特性もあり、働いた施設数は「13」になります。
13施設で働いた経験談を読めるのは、この記事しかありません。
派遣の介護士として、いろんな施設で現場経験してきました
・ 私のプロフィール
「介護付き有料老人ホーム」と「住宅型有料老人ホーム」を経験者が徹底比較
あなたは「老人ホーム」について調べましたよね?
- インターネット
- 雑誌
- 書籍
「老人ホームの選び方」は、いろんな方法で調べることができます
あなたが目にしたのは「運営者」や「管理経験者」の意見ばかりです。
介護現場のことは紹介されていません
あなたが知りたいのは「介護現場のこと」ですよね?
あなたの母親は「介護スタッフ」と関わるからです
それでは「介護付き」と「住宅型」の違いと、「介護付き有料老人ホーム」をおすすめする理由を紹介します。
私の現場経験を元にしています。
住宅型は介護度による「費用の上昇幅」が大きい
「介護付きと住宅型」の費用設定の違い
- 「介護付き有料老人ホーム」は介護度による「定額制」
- 「住宅型有料老人ホーム」は介護度とサービス利用回数による「変動制」
施設への「支払額」は、あなたの家計に大きな影響を与えます
「思っていたより高くついた!」は覚悟してください
あなたは親の資産や所得(年金)を当てにして、施設を選ぶはずですよね?
費用が想像以上に上昇した場合、あなたの支払い能力を超えるかもです
数年間、施設で暮らすと「介護度」は必ず上がります
介護度が下がることは考えられません!
「介護付き有料老人ホーム」は、介護度が上がった時、費用の上昇幅が小さい
「住宅型有料老人ホーム」は、「介護度とサービスの利用回数」で変動するので、上昇幅が大きい
介護度が高くなると、必ずサービス利用回数も多くなります。
つまり介護度が高くなると、住宅型は「費用の上昇幅」も大きくなる傾向が強いです
自立に近い「介助の必要性が低い人」には、住宅型の方が安くなります
でも介護度がかなり上がると、「介護付き」の方が有利です。
(注意!あくまで2022年時点)
▼ 住宅型有料老人ホームの価格設定を紹介しています
住宅型は将来の予算額を想像しづらい
住宅型有料老人ホームは、介護度とサービス利用回数によって、費用が上がってゆきます
「何年後にいくら必要のか?」の見通しが立ちません
あなたの母親が老人ホームに入ったら、1年以内で在宅復帰をすることはないはず。
死を迎えるまで、病院や施設に「母親を預けたい」と考えます。
あなたは老人ホームを「終の棲家」と考えていますよね?
「老人ホーム」への支払いは、いつ終わるのか分かりません。
政府の状況を考えると、母親の年金額が上がることは想像できません。
子供さんの教育資金など、生活上の必要経費も上昇することでしょう。
今後の予算額が想定できないと、あなたの資産形成へ大きく影響します
▼ 住宅型有料老人ホームの「介護保険の上限を超えた場合」を紹介しています
介護スタッフの勤務体制に違いがある
「介護付き有料老人ホーム」と「住宅型有料老人ホーム」では、介護スタッフの勤務体制が違います。
私は「介護付き」「住宅型」のどちらも経験しました。
「介護付き有料老人ホーム」と「住宅型有料老人ホーム」を比較した場合、ナースコール対応は「介護付き」の方が期待できます。
但し、施設の考え方に左右される
「住宅型有料老人ホーム」の介護スタッフは、「固定タイムスケジュール」沿って行動しています。
例:
10時30分~10時59分 山田さん入浴介助
11時00分~11時15分 高橋さん居室清掃
こんな感じで「スケジュール」が、出勤時点で決まっている
あなたの自宅に「在宅ヘルパー」が訪問するのと同じ
住宅型の介護スタッフは、訪問ヘルパーなんです
「住宅型有料老人ホーム」は、決められた「スケジュール」が最優先です。
臨機応変さがありません
私の経験談:
決められたスケジュール通りに、居室清掃をしている時、隣の居室からナースコールが鳴りました。
清掃の手を止めて「ナースコール対応」すると、他の介護スタッフから注意されました。
施設長から「訪問介護サービスの時にはナースコール対応しない」よう指示がでているとのことでした
訪問介護中に「隣の家」へ行かないのと同じ考えです
「住宅型」では近くに介護スタッフがいても、ナースコール対応をしてくれないと覚悟してください
- 運営者
- 施設長
- 主任
- 現場の介護スタッフ
実はどの施設も、人によって「ナースコール対応の考え方」がバラバラなんです
トイレ介助が必要な人は、早いナースコール対応が必須です
なかなか介護スタッフが来てくれない!
これでは困りますからね
▼ 住宅型有料老人ホームの「介護スタッフの勤務体制」を、下の記事でも紹介しています
介護付きは速いナースコール対応を期待できる
- 介護付き有料老人ホーム
- フロア制を採用
両方を満たしている施設なら、「コール対応」は速いです。
理由は「移動距離が短い」からです
「住宅型有料老人ホーム」で「フロア制」を採用している施設はまずありません。
最近「介護付き」でも、フロア制は減りつつあります
フロア制:
各階に必ず一人は、介護スタッフを配置している制度
一人の介護スタッフが、担当するエリアは決められている
移動範囲が限定されており、ナースコール対応が早くなる
「介護付き」は「住宅型」よりも、ナースコール対応が早いと紹介しました。
しかし例外もあります
- 建物が大きい「介護付き有料老人ホーム」
- 中規模の「住宅型有料老人ホーム」
私なら後者を選びます
建物が大きすぎる「有料老人ホーム」はおすすめできません
住宅型は看護師配置の義務がない
- 「介護付き有料老人ホーム」は看護師配置の義務あり
- 「住宅型有料老人ホーム」は看護師配置の義務なし
看護師が常駐していると「緊急時の対応」がスムーズです
老人ホームを検討した時、あなたは「将来の健康不安」を考えましたよね?
あなたの母親は介護度が上がるかもです。
救急対応や健康管理を考えると、看護師配置の義務がある「介護付き有料老人ホーム」をお勧めします
看護師が常駐していない「住宅型」は、訪問看護師が定期巡回で訪問してくれます。
でも緊急時に「看護師不在」は覚悟です
実は、看護師を施設内に常駐させている「住宅型有料老人ホーム」もあり
「訪問看護事業所」として配置
その場合は「介護付き」と同じ条件と考えてください
看護師常駐なら「住宅型」も選択肢としてありです
▼ 有料老人ホーム探しから入居までの手順「10ステップ」を紹介しています
まとめ / 「介護付き有料老人ホーム」をおすすめする理由
- 住宅型は予算上昇で、支払能力を超える不安がある
- 住宅型は介護スタッフの「臨機応変な対応」が期待できない
- 住宅型は看護師の配置義務がない
「介護付き」と「住宅型」を、私の現場経験を元に比較してみました。
あなたの母親の「介護度が低い」なら、住宅型有料老人ホームは安くつきます
介護サービスの利用回数が少ないからです
でも将来「介護度が高くなる」と思うなら、介護付き有料老人ホームを選択した方が良いです。
サービス利用回数に、支払額が左右されないからです
私が親を老人ホームに入れるなら、「介護付き有料老人ホーム」の一択
コンパクトな建物で、フロア制を採用している施設を選びます
▼ 有料老人ホームの選び方を紹介しています
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