MENU

【えっ!そうなの?入居中に起こるかも】老人ホームで覚悟すべき11選 file33

本記事にはプロモーションが含まれています

親が老人ホームに入居した時の「あなたの誤解

  • 入居したら介護から解放される
  • もう親のことで何もすることがない
  • 自由な生活に戻れる

そんなに甘くありません

あなたの親が老人ホームに入っても、あなたの介護生活はまだまだ続きます

あなたは親が老人ホームに入って、どんなことが起こるのか分かっていませんよね?

だから「もう何もしなくても、施設が全部してくれて安心だ」と誤解しているんです。

あなたは老人ホームで「起こること」を知っておくべきです。

この記事では、現場経験を15年以上している現役介護士が、老人ホームで「あなたがすべきこと」を紹介しています。

他では読めない「現場経験者のリアルな話」が満載です

頭に入れておいて、慌てず行動しましょう

この記事でわかること
  • 老人ホームで家族がすべきこと
  • 老人ホームで起こるトラブル
  • 私の経験談

「両親の老人ホームを探したいけど・・・

そんな不安を解消ができるように、15年の介護現場での体験を詰め込みました。

2007年に介護業界へ身を投じ、早くも15年が経過。(派遣歴13年)
派遣社員の特性もあり、働いた施設数は「13」になります。

13施設で働いた経験談を読めるのは、この記事しかありません。

  • 健康型有料老人ホーム 1施設
  • 介護付き有料老人ホーム 3施設
  • 住宅型有料老人ホーム 2施設
  • 24時間看護師常駐・有料老人ホーム 1施設
  • 特別養護老人ホーム 1施設
  • 老人保健施設 1施設
  • グループホーム 2施設(4ユニット)
  • デイサービス 1施設
  • 障がい者(自閉症)グループホーム 1施設(3ホーム)
  • 居宅介護支援事業所 2事業所

以上、10業態(13施設)を経験しています

派遣の介護士として、いろんな施設で現場経験してきました

・ 私のプロフィール

目次

覚悟!あなたがすべきこと・老人ホームで起こること

介護現場では、思いもよらないことが起こります。

トラブルが起こった場合、対処するのは「家族のあなた」です

介護施設は、あくまでも「在宅介護」の延長。

親が入居したら、あなたの手から離れるわけではありません

することがたくさんありますよ

それでは「老人ホームで起こりうること」と「あなたが何をすべきか」を紹介してゆきます。

親が転んだだけで報告の電話がかかってくる

介護現場で「事故・怪我」があった場合、速やかに家族へ報告する義務があります。

転倒した場合は、無傷でも報告義務ありです

歩行不安定な「認知症の人」は、転倒がかなり多いです

拘束行為は禁止なので、転倒を避けることは厳しいんです

1週間に2・3回は、電話報告するパターンがよくありました

転倒する度に「電話がかかってくること」は覚悟してください

私の経験談:

転倒を繰り返す人のご家族から、

  1. 怪我がないなら、電話しないでください
  2. 留守番電話へメッセージだけにしてください

と希望を受けることがありました。

頻繁に電話がかかるとストレスですからね

あなたの希望に応えるかは、施設の判断になります

希望が叶う保証はありません

転倒報告以外にも、「備品購入」をお願いする電話もあります。

その都度、対応しなければなりません。

介護度が高い人は、施設からの電話がよくあると思ってください

親が入院した時の対応が必要となる

  • 体調不良
  • 転倒による怪我

施設で暮らしても、入院の可能性は高いです

介護士の虐待など、故意に受けた怪我でない限り、入院費は自己負担です。

スタッフの不注意による転倒での骨折・入院も、自己負担と覚悟しておいてください

あなたが必要なのは、お金だけではありません

あなたの親が認知症の場合、「入院の条件」として日中の「家族の付き添い」が要請されます。

施設の介護スタッフが、「入院患者の付き添い」を、代替することはありません

あなたが病院で「付き添いをすること」になります

介護スタッフの通院の付き添いはないと覚悟

あなたの親が病院へ行くとき、あなたが親を病院まで連れてゆきます

介護スタッフは通院同行をしません

「住宅型有料老人ホーム」だと、通院時間や診察時間の目安が立ちやすい「歯科通院」だと実現するかもしれません。

契約前に確認しておいてください

私の経験談:

介護スタッフの「通院同行」を売りにしていた施設で勤務しました。

人員不足が激しく、介護スタッフの「通院同行」は、ほとんど実現しませんでした。

認知症の人が親の居室へ入ってくる

認知症の人が夜間・日中を問わず、徘徊しています。

間違ってあなたの「親の居室」に入ってくるケースあります。

認知症の人が物を持ち去ったり、物を破損することがあります

物品の弁済はあるかも知れませんが、写真の復元など「思い出の補償」はありません。

体験入居をしておけば、「認知症の人がどの程度いるのか」「徘徊はどの程度なのか」を確認してから入居できます。

自立の人には、普段から施錠(鍵をかける)をお願いする可能性があります。

認知症トラブルは「介護施設のあるある」なんです

トイレの修理代が高額になる可能性がある

あなたの親が「軽度の認知症」なら、「トイレを詰まらせること」があるかもです。

  • トイレットペーパーを一度に流し過ぎる
  • 尿取りパットを流してしまう

よくあることです

現場スタッフや施設長が、現状回復を試みます。

回復できなかった場合は、業者を呼んで修理することになる

便器を外す「大きな修理」になると、高額になるケースもあり

私の経験談:

トイレが詰まっているのに、水を何度も流した人がいました。

結果は、便器からあふれた水で、床が水ビタシ。

  • 水つまり修理
  • クロスの張替え
  • 居室消毒

かなり高額になった例がありました

居室もしばらく使えませんでした

洗濯した衣服の紛失・破損は必ずある

私の経験上、施設クレームで一番多いのは「洗濯物トラブル」です

ダントツの1位です

お風呂に入った後、施設が服を洗濯してくれます。

(老人保健施設は「家族の持ち帰り」になる)

必ず、洗濯してもらった服・下着が「なくなる・破れる」と覚悟してください

老人ホームの業態別、洗濯の状況

  • 特別養護老人ホーム、洗濯パートを雇っている施設が多い
  • 「介護付き有料老人ホーム」、洗濯パートを雇っている施設は少ない
  • 「住宅型有料老人ホーム」、洗濯パートを雇わない(生活支援として、売り上げに計上)
  • 「老人保健施設」、「家族が持ち帰り」or「契約業者が回収」

「有料老人ホーム」「グループホーム」では、

通常業務の合間に、介護スタッフが洗濯業務も行う必要があり、管理が仕切れません!

ただでさえ、忙しすぎる業界です。

ミスが続出します

洗濯物トラブルのタイプ分け

・衣服が縮んだ
・紛失した
・破れてしまった
・他の人へ間違って返却した

 
「洗濯物トラブル」は、頻繁に起こると思ってください

  • また!
  • この前も言ったでしょ!

何度も起きますよ

入居者のストレス大きい!

特に高齢者ほど、衣服への「愛着・執着が強い」です。

あなたも親もストレスMAXです

あなたが早急にできる対策

  1. 名前を2か所に書く
  2. 黒や濃紺の下着・衣類は避ける(名前が見えない・色落ちする)
  3. 手洗いが必要な衣類は、自宅へ持ち帰って洗う
  4. 乾燥機厳禁の衣類は、自宅へ持ち帰る
  5. 弁済を求めたい衣類は、絶対に持ち込まない

大事な服は絶対に持ち込まない方が良いです

黒や濃紺の下着は、名前が見えにくく紛失しやすいです

対策として、塩素系漂白剤で名前を書いて「脱色する方法」もあります。

(爪楊枝など先の細い先端を利用して、脱色作用で名前を記す)

失敗した時のリスクもあり、現場の介護士が実行することはありません。

衣替えの準備・整理は家族がする

施設に持ち込める「下着・衣服の量」には限界があります。

居室内に余分な「服・下着」を置いておくスペースはありません。

季節の変わり目には、あなたが衣類の「持ち込み」「入れ替え」をすることになります。

どの施設も家族がしています

介護スタッフは「衣替え」の入れ替えはしません

私の経験談:

「有料老人ホーム」では、海外で生活しているご家族が何組もおられました。

家族は「衣替えの時期」を狙って帰国していました。

家族によっては「春秋」「夏用」「冬用」を、最低限の数に絞って置きっぱなしにする人もいました。

「タンスの入れ替え」をした経験なしです

身寄りがないなど「特殊な家庭環境」でない限り、介護スタッフが「衣類の入れ替え」をすることはありません。

私の経験談:

80歳代の奥さんが両手に紙袋を抱えて、タクシーを使って衣替えに来ていました。

毎回、季節ごとに紙袋4つ分を「持ち込んで持ち帰る」の往復作業をされていました

年齢は関係なしです

  • 仕事で忙しい
  • 遠方に住んでいる

言い訳にできないと覚悟してください

携帯電話を持ち込むとトラブルが多い

2010年代から「携帯電話」を持ち込む人が増えています。

あなたの親が「携帯電話」を持ち込むと、あなたはトラブルに巻き込まれる可能性があります。

施設内での携帯電話トラブルを、実例でまとめています

・ 携帯電話トラブルの実例

面談で施設から呼び出しを受けることがある

施設へ行くのは、「面会」だけではありません

呼び出しもあります

ケアプランの変更など、「ケアマネージャー」や「施設長」との面談があります。

施設によっては、「家族会」の集まりもあり

補食の準備は家族が行い冷蔵庫も必要になる

あなたの母親には、「毎日食べているもの」がありませんか?

よくある捕食

  • 漬物
  • 梅干し
  • ヨーグルト
  • ヤクルト
  • バナナ

施設の食事メニュー以外に「馴染みの食べ物」が必要な場合、あなたが差し入れします。

施設が用意することはありません

「有料老人ホーム」では、居室での個人管理が多い

個人管理の場合、小型冷蔵庫の購入が必要になる

認知症で管理が厳しい場合も、居室の小型冷蔵庫で、介護スタッフが管理します。

私の経験談:

捕食の管理には、「個人管理」「施設管理」の2パータンがあります。

「グループホーム」「特別養護老人ホーム」では、「施設管理」が多かったです。

「施設管理」の場合、介護スタッフが施設の冷蔵庫で預かることになります

但し、施設の冷蔵庫にもスペースの限界があり、「預かれる量」と「物の大きさ」に制限あり

退居の要請を覚悟しておく

「老人ホームに入ったから、もう自宅に帰ってくることはない!」

あなたはこんな誤解をしていませんか?

施設から退去要請があるかもです

退去を要請されるパターン

  • 医療行為が必要になった
  • 他傷行為(暴力)
  • 犯罪行為
  • セクハラ行為

暴力行為は「退去」になる可能性が高いので覚悟です。

私は「退去警告」を何度か経験しています

暴力を受けた人が「大きな怪我」をした場合、即退去の可能性あり

契約書を確認してください

私の経験談:

あなたの親が男性なら、セクハラ行為も注意です

私は女性に顔を舐められたり、股間を触られたりすることが、何度もありました。

女性から男性へのセクハラは、笑い話になるだけで問題にはなりません。

まとめ / 親が老人ホームに入居してから覚悟しておくこと

  1. 親が転ぶと報告の電話がかかってくる
  2. 親が入院したら家族の付き添いが必要
  3. 家族が通院の付き添いをする
  4. 認知症の人が「親の私物」を壊すことがある
  5. トイレを詰まらせると修理代が高額になる
  6. 介護スタッフが洗濯した衣服はなくなることが多い
  7. 季節ごとの衣類の準備・整理は家族がする
  8. 携帯電話を持ち込むとトラブルが多い
  9. 面談で施設から呼び出しを受ける
  10. 補食の準備と冷蔵庫の購入を覚悟する
  11. 退去になる可能性がある

老人ホームに入ってから「起こりうること」を、私の経験を元にまとめてみました。

他にも思い出し次第、随時アップデートする予定です。

時々、覗いてみてください

「老人ホーム」に入居したらもう安心!

それは誤解だと理解できたでしょうか

老人ホームに入っても、あなたの介護生活はまだまだ続きます。

この記事を読んで、覚悟はしておいてくださいね

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

現場介護歴15年以上
2009年「介護福祉士」国家資格取得
親の老人ホーム選びの相談が増えアドバイスを発信中

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次