派遣介護福祉士の資料 - 施設選びと認知症対策

「両親の介護施設」「介護業界への転職」、介護現場の体験談を元にポイントを紹介します

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【グループホームあるある / 認知症対策】救急搬送先(病院)が見つけにくい理由 / 医療従事者の労働環境 file35

ご両親の入所先として、グループホームを選択した場合、覚悟しておくべきことがあります。


それは「救急搬送の受け入れ先(病院)が見つけにくい」ことです。

 

 


介護業界14年目の派遣介護福祉士です。

「両親の介護施設を探したいけど・・」、そんな不安の解消に役立てられるように、13年以上の介護現場での体験を綴ってゆきます。


2007年に介護業界へ身を投じ、早や14年目を迎えました。(派遣歴12年)
派遣社員の特性もあり、経験した施設数は「13」になります。

 

看護師たちの立場 / 「訴訟と賠償責任」リスクを背負った業務

 

 


老人ホームでは過度な体調不良が見られた場合、救急搬送(119番)の依頼を行います。病院へ運ばれ、緊急受診を受けることになります。一般のご家庭でも同じ流れですよね。

 


コロナ感染拡大での自粛期間中、

「新型コロナウイルスの感染拡大を受け、急病人の搬送先が決まらず「たらい回し」が急増」

こんな報道をよく目にしませんでしたか?

 


「急増」の言葉で分かるように、今までも存在していた事態で、「たらい回し」「珍しい事例」ではなったのです。

  

 

救急搬送の流れ


・119番に電話
・救急車到着
・救急隊員が病院へ電話(受け入れ可能か確認)
・病院へ搬送

大まかには、この過程を辿ります。


「グループホーム」あるある / 救急車が発進できない

理由は、病院からすると認知症患者は、「受け入れがたい存在」だからです。

 

救急搬送の過程の中で、「グループホーム」というだけで、病院からの受け入れ許可が受けられず、救急車が施設前で立ち往生することが多いのです。

 

 

「認知症の方はお断り致します」

とは言いません。

 

「先程、他の方が救急搬送されてきましたので、受け入れ態勢がありません」

と断られるわけです。

 

 

救急隊員の方から、119番へ電話する前に、搬送先を確保しておくことを助言されたことがあります。これは「グループホーム」提携先・クリニックが、搬送先を見つけてくれる力量にも左右されます。

 



病院と認知症 / 医療事故への懸念

認知症の徘徊は、病院にとって非常に重大な問題事項です。


徘徊中の転倒怪我を負うこともありますが、それ以上に他者を巻き込んだ「医療事故」を起こしかねないからです。

 


認知症の方の病院での行動には、以下があります

・他者の部屋に入ってしまう
・他者の私物を持ち去る
・他者に暴力を振るう
・大声で叫ぶ
・大声で歌を歌う

 

他の患者さんからのクレームが急上昇して、看護師はクレーム対応に追われてしまいます。そうなると、医療行為への集中力が削がれ医療ミスが起こる可能性も急上昇することになります。


最近では、医療行為に関わらない介護専門職員を雇う病院も多いですが、介護職員を雇っても、対処しきれない現状もあります。実際には、その介護専門職員も集まりません。

 


看護師の仕事は基本業務だけでも、全て重大な医療事故に繋がる業務ばかりです。

・服薬
・投薬
・点滴
・採血

他にも酸素・人口呼吸器など、重要な業務は目白押しです。

 

看護師賠償保険

多くの看護師さんが、任意の賠償保険に加入して勤務していることは、一般的には知られていません。

 

過酷な職場環境業務の辛さばかりが、メディアに取り上げられますが、
実は「訴訟と賠償責任」リスクを背負った過酷な立場だというのも忘れてはなりません。その上に、自分の命・健康を失うリスクもあります。

 

コロナ感染拡大の今、医療従事者の労働環境を、皆さんもよく考えてみて下さい。

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入院の条件

「グループホーム」の方でも、入院はできます。

見つかりにくいだけです。


徘徊がなければ、認知症でも入院はスムーズです。


徘徊がある場合は、身体拘束の同意を求められる事が多いです。
前述で明記した「医療事故」を防ぐためです。

 


・車いすでのY字帯使用
(表向きは「車いすからのずり落ち防止」、実際は徘徊防止)

・360度のベット柵使用
(表向きは「転落防止」、実際は徘徊までの時間稼ぎ)

・床センサー設置

・強い睡眠導入剤使用(夜間徘徊防止)

以上の同意が条件となるケースが多いです。


又、日中だけですが、家族の付き添いが条件になる場合も多いです。
せめて日中だけでも拘束を避けたいのと、医療業務に集中したいからでしょう。

 

介護士失格

本来、介護士の立場としては

「やってはいけない」

「黙認してはいけない」

ことばかりです。

 

入院させてもらう交換条件なので、私はこの辺りを黙認しています。


自分を「介護士失格」と感じるのはこの時です

 


ブラックリスト

どの「グループホーム」でも、受け入れてもらえない病院がある筈です。


「うちは〇〇病院、出禁なの」

というやつです。ブラックリスト入りです。

 

ブラックリストに入るパターン

・徘徊の有無を告知しなかった
・退院の受け入れを先延ばしした

 

ブラックリストに載る理由は、事前に必要な情報提供をしなかったり病院の要望スルーした実績があるからです。

 

私の経験では、
ご家族がお母さまの体調を過度に心配して、退院を渋ったことがありました。

 

「やめてーー!!」

「ブラックに載るーー!!」

 

対策

基礎疾患がある方や、病状の再発の可能性が高い方は、「グループホーム」を避けた方が良いでしょう。

 

日中だけでも看護師がいる「有料老人ホーム」の方が安心感を得られますし、搬送先も見つけやすいです。

注意:「有料老人ホーム」でも、ブラックリスト入りしている可能性は、否定できません。

 

普段から関係の深い主治医がいれば、搬送先を根回ししてくれる可能性もあります。各自でしっかりと主治医との関係を、構築しておくことも重要です。

 

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