「有料老人ホーム」が「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」と、どんな違いがあるのか?
疑問がありませんか?
「有料老人ホーム」への疑問
・ 値段が高いけど、価値があるの?
・どんなサービスがあるの?
・「特養」「老健」と比べて、扱いはいいの?
よく聞かれる質問で、私も同じ想いでした。
高めの予算をかける以上、見返りを期待したいですよね?
今回は「有料老人ホーム」の入浴状況を、「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」と比較しています。
ご両親の扱いに、どれほど差があるのか?
ご両親の扱いが、気になりますよね。
「有料老人ホーム」の現場で、実際に起こっていることを紹介します。
「有料老人ホーム」の価値が理解できます。
「両親の介護施設を探したいけど・・・」、そんな不安の解消に役立てられるように、13年以上の介護現場での体験を綴っています。
2007年に介護業界へ身を投じ、早や14年目を迎えました。(派遣歴12年)
派遣社員の特性もあり、経験した施設数は「13」になります。
「有料老人ホーム」では、7つの施設で勤務経験あり。
・健康型有料老人ホーム 1施設
・介護付き有料老人ホーム 3施設
・住宅型有料老人ホーム 2施設
・24時間看護師常駐・有料老人ホーム 1施設
・特別養護老人ホーム 1施設
・老人保健施設 1施設
・グループホーム 2施設(4ユニット)
・デイサービス 1施設
・障がい者(自閉症)グループホーム 1施設(3ホーム)
・居宅介護支援事業所 2事業所
以上の10業態(13施設・2事業所)を経験しています。
有料老人ホームを選ぶ価値 / 快適な入浴環境を実現
この「派遣介護福祉士の資料」では、
「現場経験者の目線」を、上乗せして解説しています。
雑誌や書籍で紹介されない「ポイント」が満載です
「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」と比較して、有料老人ホームの入浴状況に、どれほど差があるかを紹介します。
ご両親の扱いに、注目してください!!
入浴方法 / プライバシー保護
「有料老人ホーム」は「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」と、入浴方法が違います。
・「有料老人ホーム」は、個浴
・「特養」「老健」は、大浴
「個浴」は、自宅と同じように、一人で浴室を使用。
「大浴」は、銭湯と同じく「共同風呂」。
他人と一緒に、使用することになります。
「有料老人ホーム」では、入浴時の個人プライバシーが守られています。
他人に裸を見られることが、ありません。
「乳がん」で乳房を失った人は、人には知られたくないものです。
しかし、「特養」「老健」では、他人の前で裸にならないと、お風呂には入れません。
「特養」「老健」では、身体的ハンデへの配慮は薄い!
2000年以降に設立した「有料老人ホーム」は、全て「個浴」だと思って間違いないです。
最近の「特別養護老人ホーム」も、個浴スタイルが増えていますが、いまだに少数。
運任せになります。
プライバシー保護は、入浴方法だけではありません
誰が「入浴介助」をするかも重要です。
入浴介助 / 同姓介助
羞恥心がある方なら、大事なポイントです。
・「有料老人ホーム」は、同姓介助
・「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」は、性別分けなし
「有料老人ホーム」では
女性が入浴する場合、付き添う介護スタッフは、女性になります。
同姓介助を基本にしています
介護度が高い方や、希望がない場合は、男性が付き添うこともあります。
「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」では、性別の区別はありません。
女性の入浴日なのに、全員が男性スタッフの場合もあります。
「有料老人ホーム」なら、女性が男性スタッフに、裸姿を見られることがありません。
入浴できる時間 / ゆったり浸かれる
・「有料老人ホーム」は30~60分
・「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」は約10分
「有料老人ホーム」では、
自立の方で30分、介助必要な方で45~60分、入浴時間を確保しています。
「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」は「共同風呂」。
2時間で15~20人が使用。一人当たり10分程度です。
入浴担当スタッフも、スピード重視の動きなってしまい、「イモ洗い」のようです。
「有料老人ホーム」では、一人にかける時間が長くなります。
保湿クリームなど、きめの細かい対応も期待できますよ。
浴槽管理 / 個別に清掃
・「有料老人ホーム」は、一人ごとにお湯を入れ替え・清掃
・「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」は、お湯の使いまわし
「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」では、
感染症対策のため、塩素剤を入れて塩素濃度を測っています。
同じお湯に全員が入浴するので、当然の策です。
「有料老人ホーム」は、他人と同じお湯で、入浴することはありません。
個人ごとに、お湯の入れ替えと、清掃がされています。
消毒剤は必要ないので、入浴剤を使う施設もあります。
(バスクリン、アロマ液など)
脱衣場 / 暖房完備
・「有料老人ホーム」は、適度な広さで「暖房完備」
・「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」は、脱衣場が広く、暖房効果が薄い
「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」は、
大人数が一斉に入ることを想定しているので、脱衣場が広いです。
「有料老人ホーム」では、個人での入浴を前提にしています。
脱衣場が広すぎない上、暖房効果がしっかりしています。
施設によっては、床暖房もあります。
入浴回数
「有料老人ホーム」「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」のいづれも、
週2回の入浴が基本となっています。
「有料老人ホーム」では追加料金を払って、入浴回数を増やしてくれる施設もあります。
介護スタッフの人員次第になるため、実現の可能性は50%程度です。
「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」では、実現の可能性はゼロです
洗濯サービス
・「有料老人ホーム」「特別養護老人ホーム」は、
洗濯から返却までの洗濯サービスがあります。
・「老人保健施設」は、
「自宅へ持ち帰り」「契約業者へ依頼」の選択制度になります。
「自宅へ持ち帰り」を希望した場合、濡れたバスタオルも、持ち帰るまでは濡れたままです。
「契約業者へ依頼」を希望した場合、別料金が必要で、返却までに数日かかります。
行方不明も多いです。(物が返ってこない!)
洗濯に関しては、「有料老人ホーム」「特別養護老人ホーム」は共通しています。
機械浴設備
・「有料老人ホーム」は、リフト浴設備がない場合がある
・「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」は、リフト浴設備がある
リフト浴:
横になった状態で、リフトで吊り上げてお風呂に入れる。
寝たきり専用の入浴方法
小規模「有料老人ホーム」では、リフト浴設備がない施設もあります。
「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」は、身体的な介護度が高い方を想定して、設置されています。
まとめ / 有料老人ホームの入浴サービス
・一人で入浴ができ、プライバシーが保護されている
・女性が男性スタッフの前で、裸になることがない。
・ゆったりと入浴ができる
・他人と同じお湯に浸からない
・脱衣場が快適な環境である
・入浴回数が増やせる可能性がある(別料金)
・入浴後、洗濯サービスがある
自宅に近い環境で入浴するなら、「有料老人ホーム」です
「グループホーム」も個浴ですが、認知症専門施設です。
介護度が高くなると、退去があります。
「特別養護老人ホーム」「老人保健施設」では、ほぼ「イモ洗い」に近いです。
ご両親の扱いに、大きな違いがありますよね!
他にも「有料」と「特養」の違いを、紹介しています
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興味がある方は、参考にしてください