介護現場で働いている私が、「老人ホーム」の食事状況を、現場経験を通して紹介しています。
親は「老人ホーム」で、どんな生活をするの?
あなたは気になりませんか?
・どんな食事をするの?
・満足するのかな?
・どんな扱いを受けるの?
・介助の方法は?
快適な食事環境を意識したい!!
インターネット検索で見るのは、「食事の内容」(刻み食・トロミ食など)ぐらいですよね。
あなたはこの程度の情報で、不安解消できましたか?
介護現場では、どんなことが・・??
あなたは不安を感じませんか?
ここでは「有料老人ホームの食事」に絞って、食事全般について紹介しています。
「特別養護老人ホーム」とも比較しています。
介護業界14年目の派遣介護福祉士です。
「両親の介護施設を探したいけど・・」、そんな不安の解消に役立てられるよう、13年以上の介護現場での体験を綴っています。
2007年に介護業界へ身を投じ、早や14年目を迎えました。(派遣歴12年)
派遣社員の特性もあり、経験した施設数は「13」になります。
・健康型有料老人ホーム 1施設
・介護付き有料老人ホーム 3施設
・住宅型有料老人ホーム 2施設
・24時間看護師常駐・有料老人ホーム 1施設
・グループホーム 2施設(4ユニット)
・特別養護老人ホーム 1施設
・老人保健施設 1施設
・デイサービス 1施設
・障がい者(自閉症)グループホーム 1施設(3ホーム)
・居宅介護支援事業所 2事業所
以上、10業態13施設を経験しました。
有料老人ホームの食事 / メニュー内容・自由・安全性・親の扱い
食事メニュー / 個人の好みに寄り添う
「有料老人ホーム」の食事には、汎用性が期待できます。
ホームによって差はありますが、大手ホームほど「食事の種類」が準備されている傾向があります。
「基本メニュー」を用意した上で、個人の好みにも応えるよう、準備されています。
具体例を紹介してゆきます
朝食
「パン」「ごはん」と、希望のメニューが提供。
今までの生活スタイルや、好みが引き継がれます。
・バター
・ジャム
・マーマレード
と選択肢もあり。
飲み物も選択制。
・コーヒー
・紅茶
・牛乳
・ジュース
など、ホット・アイスと希望にも応えます。
砂糖は健康状態によって、提供方法が変わる。
健康管理もできています。
昼食・夕食
「基本メニュー」の他に、「アラカルトメニュー」を準備している「有料老人ホーム」は多いです。
・和食 or 洋食
人によって、好き嫌いは違います。
完食してもらえることを目的として、選択肢を用意しています。
「特別養護老人ホーム」では、メニューは固定されています
選択肢があるとしたら、「イベント食」の時ぐらいです。
「有料老人ホーム」では、当たり前のように実現します!!
(小規模のホームでは厳しい)
「有料老人ホーム」では、個別の好みに合わせることが普通。
嫌いな食材を、事前に避けてもらう対応も期待できます。
食事介助方法 / 安全性重視
「有料老人ホーム」では、マンツーマン対応が基本です。
ご両親が自力で食事をできなくなると、介護スタッフから「食事介助」を受けなければなりません。
あなたは、親への丁寧な対応を期待しませんか?
「有料老人ホーム」なら、食事介助は基本「1vs1」です
安全性を高めることが目的です。
介護スタッフの人員不足や急な病欠で、マンツーマン対応が実現しない日が、あるかも知れません。
しかし基本、どのホームも「マンツーマン対応」をしています。
「有料老人ホーム」によって、食事介助のシステムを工夫しています。
・介助が必要な人の「食事時間」をずらす
このような工夫で、「マンツーマン対応」実現に取り組んでいます。
「マンツーマン対応」は、食事だけではありません。
・午前10時の水分補給
・午後3時のおやつ
「食べ物」「飲み物」を摂取する時は、「有料老人ホーム」ではマンツーマン対応です。
「特別養護老人ホーム」で、「マンツーマン対応」は期待できません
通常、介護スタッフ一人で2人以上を、同時介助します。
私は「特養」時代、5人を同時介助していました。
机をUの字に囲んで着席させ、中腰で横移動しながらの介助です。
介護業界では「鳥の餌やり」と、呼ばれることもあります。
「有料老人ホーム」では、絶対にありません!!
超重要:
「施設見学」「体験入居」でチェックして、もし同時介助していたら、候補から外しましょう!
他にも候補から外す、基準を紹介しています
他にはない、介護士目線の「細かいチェックポイント」が満載です
食事時間 / 自宅に近い生活
「有料老人ホーム」でも「特別養護老人ホーム」でも、3食の食事時間は固定されています。
「有料老人ホーム」によっては、食事時間をフレキシブルにしているホームもあります。
好きな時間に、食事ができるシステムです。
例:
・午前7:30-9:00
・午後12:00-1:30
・午後5:30-7:00
食事時間に幅を持たせて、自由度を高めています。
・利用者のストレス軽減
・介護スタッフの労力分散
着席してから、「いつまで経っても食事が来ない!」なんてことが減ります。
利用者のメリットとしては、
・自由度が高い
・好きなテレビ番組が見られる
つまり、自宅に近い生活が継続できる利点があります。
「朝の連続ドラマ」「のど自慢」など、
高齢者のルーティンとなっているテレビ番組ほど、食事時間と重なります。
好きな番組は、自分の部屋で見たいものです。
「特別養護老人ホーム」で、食事時間の選択制は、絶対にありません!!
「有料老人ホーム」でも少ないのが現状ですが、これから増えてくると予想されます。
まとめ / 有料老人ホームの食事サービス
・好みに合わせたメニューが選択できる
・嫌いな食材への対応が期待できる
・食事介助は「マンツーマン対応(1vs1)」
・安全性が高い
・好きな時間に、食事ができる可能性がある
「自宅に近い生活」や「規制の少ない生活」を、
ご両親に提供するなら、参考になるはずです。
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特に女性(母親)なら、「入浴方法」は必見です!!
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